掃除機・クリーナーのお手入れ方法

【この記事ではこんなことが分かります】

・掃除機のお手入れの重要性

・部位別お手入れ方法:本体・ハンドル・すき間ノズルなどアタッチメント

・部位別お手入れ方法:ブラシ(パワーブラシ・タービンブラシ・床ブラシ)

・部位別お手入れ方法:ダストケース・フィルター

・お手入れをするときに注意する点

掃除機のお手入れ、放っておくと吸引力の低下にも

毎日使う掃除機は、使用頻度は高くてもお手入れ方法はなんとなくしか分からないという人も多いのではないでしょうか。中には、特に問題なく動いているからお手入れやクリーニングをしないまま使っているという人もいるかもしれません。

近年は高性能なモデルの掃除機が続々と登場していますが、しっかりとお手入れをせずに放っておくと、せっかくの性能を活かせなくなってしまったり、吸引力が落ちてしまったりと、パフォーマンスが低下する原因にもなってしまいます。

掃除機を長く安心して使うためにも、定期的なメンテナンスは必須です。掃除機はいくつかのパーツから構成されており、パーツごとにお手入れ方法やメンテナンス頻度も変わってきます。ここでは、パーツごとのお手入れの仕方やメンテナンスの頻度、お手入れしないまま放っておくと起こってしまうかもしれないリスクなども紹介していきます。

また、掃除機は紙パック式かサイクロン式かで構成されるパーツや種類が異なってきます。紙パック式かサイクロン式かでゴミを溜めるパーツも変わるため、それぞれに適したお手入れ方法を紹介します。

部位別お手入れ方法
本体・ハンドル・すき間ノズルなどアタッチメント

・本体・ハンドル

掃除機の本体やハンドルといった外装部分は、掃除機の種類によってお手入れが変わるということはありません。どのような掃除機でも、本体やハンドル部分は手垢などがついているため、固く絞ったタオルなどで水拭きしましょう。汚れが気になる部分があれば、水で薄めた中性洗剤で濡らしたタオルを固く絞り、汚れを拭き取るようにしましょう。

お手入れの頻度は汚れが気になった時で十分かと思いますが、目安としては月に一回程度のペースで大丈夫でしょう。

・すき間ノズルなどのアタッチメント

ノズルなどのアタッチメントも、外装部分は固く絞ったタオルで水拭きし、特に気になる汚れがあるところは中性洗剤を薄めた水で濡らしたタオルを固く絞り、汚れを拭き取りましょう。また、ノズルの内部の汚れが気になるときは、中性洗剤を薄めた水で内部を洗い、水でよくすすぎましょう。すすいだあとはしっかりと自然乾燥させてから使ってください。

お手入れの頻度は、本体やハンドル部分と同じく月一回程度が目安です。ただし、ノズルにゴミが詰まってしまった時などは、その都度詰まってしまったゴミを取り除くようにしましょう。

部位別お手入れ方法
ブラシ(パワーブラシ・タービンブラシ・床ブラシ)

掃除機のヘッドや、ヘッドについているブラシには様々な種類があり、種類によってお手入れ方法やメンテナンスに必要な道具などが変わってきます。

ここでは、ブラシの種類ごとに必要なお手入れ方法を紹介します。

・パワーブラシ

パワーブラシは、ヘッド内部のモーターによってブラシを回転させてゴミを掻き取るブラシです。ヘッド部分に搭載されたモーターの力で高速回転するため、ゴミや髪の毛などが絡まりやすくなっています。

パワーブラシをお手入れする際は、ヘッドからブラシを外し、ブラシに絡まっているゴミや髪の毛などを取り除きます。手だけではなかなか取り切れない時は、専用のお手入れブラシで取り除きましょう。お手入れブラシが付属していない場合は、ピンセットなどで取り除きます。ヘッドの車輪などに糸くずや髪の毛が絡まっている場合も、ピンセットなどを使えば取り除くことができます。

パワーブラシのモデルによっては、ブラシを水洗いできるものもあります。水洗い可能なブラシの場合は、ブラシに絡まったゴミや髪の毛を手やピンセットで取り除くよりも簡単にお手入れができる場合もあります。水洗い可能であれば、バケツなどに水と中性洗剤をいれ、その中でブラシを入れてホコリやゴミを振り落とします。ゴミが落とせたら水ですすぎ、しっかり乾燥させておきましょう。

ブラシのお掃除が終わったら、ヘッド本体のお手入れもしていきましょう。掃除機の説明書に従って、本体からヘッド部分を外しておきます。ブラシを取り外したら水で濡らして絞ったタオルなどで汚れを拭き取っていきましょう。汚れがブラシと同じく、水洗い可能な場合はシャワーなどで汚れを洗い落とすとお手入れも楽になります。ヘッドにあるモーター部分が濡れると故障の原因となるため、モーター部分には水をかけないように注意しましょう。

・タービンブラシ

タービンブラシは、クリーナーのモーターがゴミを吸引する力を利用してブラシを回転させる仕組みです。

タービンブラシをお手入れする際も、パワーブラシ同様、ブラシに絡まっているゴミや髪の毛などを取り除きます。ヘッド部分から回転ブラシが取り外せる場合はブラシを取り外し、ゴミや汚れを取り除きましょう。髪の毛や糸くずなどが絡まって取りにくいときは、ピンセットや糸切りハサミなどの小さなハサミで取り除きます。ブラシが水洗いできるものであれば、パワーブラシと同じくバケツなどに水と中性洗剤を入れ、その中でブラシを入れてホコリやゴミを振り落とします。ゴミが落とせたら水ですすぎ、しっかり乾燥させておきましょう。

ヘッドから回転ブラシを取り外せないタイプの場合は、上述した手順で同じようにブラシからゴミなどを取り除きます。その後、ヘッド自体を水洗いできるタイプのものであれば、水やぬるま湯をシャワーなどでかけ、汚れを落としていきます。ヘッドを振って水気をよく切ったら乾いた布で水分を拭き取り、陰干しして乾燥させます。

・床ブラシ

床ブラシは、ヘッドに回転ブラシがついていないタイプの掃除機です。昔からある掃除機に搭載されていることが多く、ハンディタイプのクリーナーにも使われていることが多いタイプです。

床ブラシタイプのヘッドも、本体から取り外したあと絡まったゴミや髪の毛を取り除きます。取りにくい場合はピンセットや付属のお手入れブラシなどで取り除くようにしましょう。車輪にも髪の毛や糸くずなどが絡まっている場合も、ピンセットなどで取り除きましょう。

ヘッド本体が水洗いできるタイプであれば、その他のタイプのブラシと同じ手順で水洗いしていきましょう。水やぬるま湯をシャワーなどでかけ、汚れを落とします。ヘッドを振って水気をよく切ったら乾いた布で水分を拭き取り、陰干しして乾燥させます。

部位別お手入れ方法
ダストケース・フィルター

吸い込んだゴミが溜まるダストケースや紙パック、フィルターといった部分は、掃除機の中でももっとも頻繁にお手入れをするべき箇所です。

掃除機が紙パック式かサイクロン式かでゴミを溜めるパーツも変わってくるため、それぞれのタイプやパーツに適したお手入れをするようにしましょう。

・ダストケース(ダストカップ)

サイクロン式の掃除機の場合、吸い込まれたゴミは直接ダストケース(ダストカップ)に集められます。サイクロン式の掃除機は、ダストケースの壁に沿って高速の渦気流を流すことで、この気流に含まれるゴミを遠心力で分離します。このため、ダストケース内には、渦気流が流れるためのスペースが必要になります。ダストケースがゴミで一杯になってしまうと、渦気流が流れにくくなってしまうことでゴミが分離されにくくなるので、ケースがゴミで一杯になってしまう前にゴミを捨てるようにしましょう。中に溜まったゴミを捨てたあと、水洗いをして乾いた布で水気を拭き取り、陰干しして乾かします。

・フィルター

フィルターは、ダストケースに入ったゴミが掃除機の本体へ侵入しないようにするために取り付けられています。細かなゴミも内部に入らないようにするため、フィルターが二重になっているモデルもあります。ダストケースに溜まったゴミを捨てていても、フィルターにゴミやホコリがついて目詰まりしてしまうと、吸引力が低下する原因になってしまいます。

フィルターのお手入れは、付着しているゴミやホコリを落としたあと、水と中性洗剤を付けて撫でるように洗います。その後、流水で十分にすすぎ、水気を切ったあと陰干しで十分に乾燥させます。

・紙パック

紙パック式の掃除機は、掃除機が吸い込んだゴミと空気を直接掃除機内部にある紙パックに送り込みます。紙パックを通して分離されたゴミはパック内に残り、空気は排出されるという仕組みになっているため、紙パック自体がフィルターの役割も果たしています。そのため、紙パック式掃除機にはフィルターがついているタイプのモデルはあまりありません。紙パック式クリーナーの紙パックの交換期間は、お掃除の頻度やゴミの内容物などによっても異なりますが、一般的に1~2か月に1回程度と言われています。最近発売されているモデルのものは、紙パックの交換時期になるとランプなどでお知らせしてくれるものも多いですが、そのような機能がついていない場合はこまめにゴミの溜まり具合を確認しながら使用するようにしましょう。

お手入れをするときに注意する点

長く快適に掃除機を使うためにも定期的なメンテナンスはとても大事ですが、お手入れをする際に気を付けるべき点がいくつかあります。注意点を守らないと、故障の原因になってしまうため、お手入れをする前には説明書をよく読んでから取り掛かるようにしましょう。

 

お手入れをする前は電源プラグをコンセントから抜く

コード付きの掃除機の場合、お手入れをする前は必ずコンセントを抜いてから始めるようにしましょう。特に水洗いをする場合は、感電や故障の原因になってしまうこともあります。

 

水洗いできないパーツは水をかけないこと

ダストケースやフィルターといったパーツは、ほとんどの機種が水洗いできますが、それ以外のパーツはモデルによって水洗いできるものとできないものがあります。

汚れが気になるときは水洗いしたくなりますが、説明書をしっかり確認してから水洗いをするようにしましょう。もし間違えて水洗いしてしまった場合は、しっかりと完全に乾燥させることが大切です。乾燥が不十分なまま使用してしまうと、雑菌が繁殖して悪臭の原因となったり、最悪の場合は故障してしまったりする可能性もあります。

 

ダストケースやダストカップ・紙パックがいっぱいになる前にゴミを捨てる

ダストケースにゴミが溜まっていてもそのまま使用を続けていると、ゴミに遠心力が働きにくくなってしまうため、フィルターにゴミが付着するようになってしまいます。また、紙パックが満杯になってしまうと、吸引が阻害されてしまいます。ホコリやゴミがフィルターに付着したり紙パックが満杯になったりして目詰まりすると、吸引力の低下やモーターの故障の原因にもなってしまいます。ある程度の時間使用したら、ゴミが溜まっていないかチェックし、溜まっていたらこまめにゴミを捨てたり紙パックを交換したりするなどしましょう。

 

シンナーやベンジン、漂白剤などを使用しない

本体の外装部分などをお手入れする際は、固く絞ったタオルなどで水拭きするのが基本です。汚れが気になるときは中性洗剤を使用し、シンナーやベンジン、漂白剤といった洗浄剤類で拭き取ったりしないようにしましょう。変色や変形、ひび割れの原因となってしまいます。

 

洗剤を使って洗った際は、しっかりとすすぐ

ダストケースなどを水洗いした際、中性洗剤を使った場合は、しっかりとすすぐようにしましょう。すすぎが不十分のまま乾かしてしまうと、使用中に泡が出たり目詰まりが起きたりしてしまい、故障の原因となってしまいます。

 

陰干しして自然乾燥させる

パーツを水洗いした後は、陰干ししてしっかりと自然乾燥させるようにしましょう。ドライヤーを使って乾かしたり、直射日光が当たる場所で乾燥させたりすると、パーツが変形してしまう可能性があります。また、しっかりとパーツを乾かさないまま使用すると不快な臭いの原因となることもあります。

お手入れをせずに放置しておくと起こってしまうトラブル

掃除機のお手入れは面倒ですが、長時間メンテナンスをせずに使い続けると様々なトラブルが起こる可能性があります。

 

吸引力の低下

一番起こりやすいのが、吸引力が低下してしまうというトラブルです。ダストケースのゴミをため込んでしまったり、フィルターのお手入れをしないまま放置していたりすると、掃除機がしっかりと吸引することができなくなってしまいます。

 

悪臭

紙パック式掃除機の場合、ゴミと一緒に吸い込まれた空気は紙パックを通して排気されます。そのため、紙パック内にゴミが溜まり過ぎていたり、湿ったゴミを吸い取ったまま放置したりしているとパックの内部が臭くなり、そこを通って排気される空気も臭くなってしまいます。排気の臭いが気になると感じた場合は、ゴミが溜まっていないかパック内をチェックするようにしましょう。

ツインバードの掃除機

コードレススティック型クリーナー(TC-E264B)

「ふとした時に掃除できる」使いやすさを備えたコードレスの紙パック式スティッククリーナーです。1.4kgの軽量ボディに加え、自走式ヘッドを搭載しているので軽い力ですいすい進みます。また、独自の関節ジョイントとボールキャスターにより小回りも抜群。フルフラットにもなるため、ベッドの下、カーペットなどのお掃除もラクラクです。

使い捨ての紙パックは、抗菌※1仕様で微細な粉末を99.6%キャッチする不織布素材を使用しているので排気もクリーン。ワンタッチでゴミ捨てが可能なラクステ機能を搭載し、ホコリの舞い散りを抑えて、ゴミ捨て時の不快感を軽減します。

【試験依頼先】一般財団法人カケンテストセンター【試験方法】JIS L1902に基づく【抗菌方法】不織布に抗菌剤を固定【対象】不織布(使い捨てダストパック)【試験結果】抗菌活性値2.0以上

サイクロン スティック型クリーナー(TC-E124SPW)

ツインバードのロングセラー商品。

軽量1.7kg、吸込仕事率100W。軽さとパワーを兼ね備えた、シンプルなスティック型クリーナーです。ハンドルを外せば、ハンディクリーナーとしても使える2way仕様。スティックの時もハンディの時も手元にスイッチが来るよう、配置を工夫しました。また、いつでも清潔な状態を保てるよう、ダストケースやフィルターは簡単に分解して丸洗い可能な仕様に。シンプルな使いやすさを追求した、一人暮らし、2階用といった家庭の2台目におすすめの掃除機です。