ドライヤーによる髪の広がりも低温度・低風量のドライヤーでうるツヤ髪に

【この記事ではこんなことが分かります】

・ドライヤーで髪がパサつく原因

・ドライヤーの正しい乾かし方

・試したいヘアケア方法

・低温度・低風量のドライヤー紹介

ドライヤーで髪がパサつく原因

パサパサした髪の毛はまとまりが悪く、ヘアスタイルもなかなか思うように決まりません。髪の毛がパサつく原因には様々なものがありますが、そのうちのひとつがドライヤーの使い方にあります。

髪の毛の一本一本は、大きく分けて三つの層から構成されています。髪の毛は、髪の中心部にある「メデュラ」、その上にある「コルテックス」、そして髪の毛の表面にある「キューティクル」という3つの組織の層からできています。

このうち、髪の毛の表面にあるキューティクルは、タンパク質が角質化したものが魚のウロコのように重なっている構造をしています。健康な髪の毛の場合、ウロコ状のキューティクルは閉じた状態であるため、髪の毛の内側の水分や栄養が損なわれないように保持され、外部の刺激から守る役割を果たしています。一方、髪の毛にダメージが蓄積されると、このキューティクルが開き、欠けたり剥がれたりしてしまいます。そしてキューティクルが開いたり損なわれてしまったりすると、髪の毛内部の水分が失われやすくなり、外部の刺激からも守れなくなってしまいます。

このようなキューティクルにダメージを与える原因のひとつがドライヤーと言われています。しかし、ドライヤーは適切に使っていればキューティクルを傷めることはなく、むしろシャンプー後はなるべく早くドライヤーを使って髪を乾かしたほうが良いとされています。ドライヤーで髪の毛が傷んでパサパサしてしまうのは、

 

ドライヤーの温度が高すぎる

ドライヤーを長時間使いすぎている

ドライヤーを近づけすぎている

ドライヤー前のヘアケア不足

 

といったことが原因になっている可能性があります。以下で、それぞれのドライヤーの使い方が髪の毛のダメージの原因となる理由を詳しく説明します。

 

ドライヤーの温度が高すぎる

一般的なドライヤーの設定温度は、100℃前後から120℃程度までのものが多くなっています。このように一般的な設定温度で髪の毛を乾かす場合、適切にドライヤーを使えばそこまで深刻なダメージを与えることはあまりありません。しかし、中には最高温度が140℃近くになるものもあります。髪の毛の細胞はタンパク質が主成分であるため、そのような高温のドライヤーを長時間使うなどすると、熱変性が起こり髪の毛のダメージに繋がってしまいます。

また、髪の毛は人それぞれ太さや固さなど髪質に違いがあり、髪質によって傷みやすさやドライヤーをする際の適した温度が変わってきます。一般的に、髪の毛が細い人ほどダメージを受けやすいため、ドライヤーを使う際にも温度に注意が必要です。

 

ドライヤーを長時間使いすぎている

ドライヤーで髪の毛を乾かす際には、あまり長い時間髪の毛に温風を当てないように注意が必要です。髪の毛は、濡れているとキューティクルが開きやすくなり、ダメージの原因になります。そのため、シャンプー後に自然乾燥をするよりもなるべく早くドライヤーで乾かしたほうが髪の毛が傷みにくいとされています。

しかし、早く乾かそうとするあまりにドライヤーを長い間髪の毛に当てていると、温風の熱で髪の毛が傷んでしまう可能性もあります。素早く乾かすためには、シャンプー後にしっかりとタオルドライをして水気を切ってから乾かすのが大切です。髪の毛の早く乾かすための正しいステップは後述するので参考にしてください。

 

一ヵ所に温風を当てる

ドライヤーは100℃前後になるものが多いので、髪の毛の同じ場所にずっと当て続けていると髪の毛が熱くなりすぎて熱変性を起こしてしまう可能性があります。ドライヤーで髪の毛を乾かすときは、ドライヤーを小刻みに振りながら一ヵ所に温風が当たらないように注意しながら乾かしましょう。ただ、最近では低温度のドライヤーも発売されており、ドライヤーによっては振らずに乾かすことを推奨しているものもあるので、取扱説明書を確認して使用するようにしましょう。

 

ドライヤー前のヘアケア不足

健康でダメージのない髪の毛の場合は、シャンプー後にはタオルドライをしてからドライヤーをかければ大丈夫ですが、元々パサついていたり髪の毛がきしんだりとダメージのある髪の毛の場合は、ドライヤーの前にアウトバストリートメントをしておくのがおすすめです。アウトバストリートメントは「洗い流さないトリートメント」とも呼ばれることがあり、オイルやミルク、クリームなど様々なタイプがあります。自分の髪の毛のダメージ状態や使用感の好みなどによって選びましょう。タオルドライ後に毛先につけてからドライヤーをかけることによって、ドライヤーの熱から髪の毛を守り、潤いとツヤを出してくれる効果を期待できます。

パサつき防止!①ドライヤーの正しい乾かし方

先述したように、髪の毛が濡れているとキューティクルが開きやすくなるため、髪の毛のダメージを防ぐためにはなるべく早く乾かさなければなりません。ここでは、髪の毛を素早く乾かすためのステップを紹介します。

1.タオルドライ

シャンプー後、タオルで髪の毛の根本全体の水分を吸い取ったら、髪の毛をタオルで挟むようにしてからポンポンと押さえ、毛先の水分まで取っていくようにしましょう。ここでしっかりと水分を取っておくと、ドライヤーにかける時間を短縮することができます。毛先が絡まって水分が溜まりやすいという場合は、全体をタオルドライしたあとに毛先を目の粗いコームで梳かすと毛先を水分に集めてからタオルドライできるため、よりしっかりと水分を拭き取ることができます。

 

2.根本から乾かす

髪の毛を速く乾かすためには、一番乾きにくい根本から強風で乾かしていくのが重要です。根本は髪の毛が最も多く集中しているため、根本をいかに速く乾かせるかでドライヤーにかかる時間が変わってきます。根本を乾かす際は、髪の毛を少し引っ張るようにして、温風が根本に通りやすいようにしながら乾かすとより速く乾かすことができます。この時、速く乾かそうとするあまり根本にドライヤーを近づけすぎたり、一ヵ所にドライヤーの温風を当て続けたりしないように注意してください。根本を乾かすときは、髪の毛から少し離して、ドライヤーを小刻みに振るようにしながら風を当てていきましょう。ただ、最近では低温度のドライヤーも発売されており、商品によっては振らずに5センチまで近づけて乾かすことを推奨しているものもあるので、取扱説明書を確認して使用するようにしましょう。

 

3.毛先まで乾かす

根本を中心に髪の毛全体の8割程度が乾いたら、ドライヤーの風を弱風にして毛先まで乾かしていきます。ここでは、クセの出やすい前髪やはねやすい毛先を整えるようなイメージで、毛先を軽くひっぱりながら乾かしていくのがポイントです。

 

4.冷風で仕上げる

最後に、冷風で仕上げをします。髪の毛に冷風を当てると、シャンプーとドライヤーの熱で開いていたキューティクルが引き締まり、ツヤのあるサラサラの髪の毛に仕上がります。また、前髪や毛先のくせなどを弱風で整えたあとに冷風をかけると、整えた状態がキープされやすくなるという効果もあります。

パサつき防止!②試したいヘアケア方法

ヘアケアの基本は、正しいシャンプーとドライヤーですが、カラーリングやパーマを何度も繰り返している人やヘアアイロンを毎日使うという人などは、髪の毛にダメージが蓄積されています。そのような髪の毛は、毎日しっかりとシャンプーやドライヤーをしていてもなかなかダメージを修復することができません。

ここでは、ダメージヘアを修復し、潤いとツヤのある髪の毛になるために試したいヘアケア方法を紹介します。

正しいシャンプー

ヘアケアの基本は、なによりもまず正しいシャンプーをすることです。どんなにヘアケアをしたとしても、基本のシャンプーがしっかりできていないと効果は期待できません。シャンプーをするときは、髪の毛を強く擦り合わせたり、熱すぎるお湯で洗ったりしないように注意をしましょう。また、自分の髪質や髪の毛のダメージに合ったシャンプーを選ぶのも大切です。

 

・トリートメント、コンディショナー

シャンプーをして頭皮や髪の毛の汚れを落としたあとは、トリートメントやコンディショナーでケアをしましょう。トリートメントとコンディショナーの違いがよく分からないという人も多いかと思いますが、トリートメントは髪の毛の内部に栄養を浸透させ、ダメージを受けた髪の毛を補修してくれる効果があります。一方、コンディショナーは髪の毛の表面をコーティングする作用があるため、キューティクルを保護し手触りや指通りがよくなる効果があります。そのため、シャンプーをした後のケアは、トリートメントをしてからコンディショナーを使うというのが正しい順番です。

トリートメントをするときは、髪の毛の内部に栄養を浸透させるため、髪の毛に塗布したらしばらく時間をおいてから洗い流すようにしましょう。特にダメージが気になるときは、トリートメントを馴染ませたあとに蒸しタオルで髪の毛を包んでおいておくと、よりダメージ修復効果を期待することができます。毎日トリートメントとコンディショナー両方するのが大変という人は、毎日のケアにはコンディショナー、トリートメントは週に何度かという使い方でも大丈夫です。トリートメントもコンディショナーも、つけた後はぬるつきが無くなるまでしっかりと洗い流しましょう。

 

アウトバストリートメント

毛先のパサつきや絡まり、きしみなどのダメージが気になるときは、タオルドライをしっかりとした後に洗い流さないトリートメントをつけるのがおすすめです。

アウトバストリートメントには、オイル・ミルク・クリームなど様々なタイプのものがあるので、自分の髪質や髪の毛のダメージ状態、使用感の好みになどによって選ぶと良いでしょう。

オイルタイプのトリートメントは、カラーリングやパーマなどを何度も繰り返していて髪の毛のダメージが高い人におすすめのトリートメントです。また、髪の毛にツヤが欲しい人や髪の毛が傷んで広がってしまうのが気になる人にもおすすめです。オイルは髪の毛の一本一本をコーティングしてくれるため、髪の毛の指通りが悪いと感じている人もツヤが出て滑らかな手触りになります。

ミルクタイプのトリートメントは、軽い使用感でサラッとした仕上がりになるのが特徴です。髪の毛のダメージがそこまで気にならず、しっとりよりはサラサラした質感に仕上げたい人におすすめです。また、オイルタイプをつけるとベタつきが気になる人や、髪の毛が細くて柔らかい人にも向いています。

クリームタイプのトリートメントは、オイルとミルクのちょうど中間あたりのテクスチャーといえます。ミルクよりは油分量が多くオイルよりは軽いテクスチャーなので、髪の毛のダメージが中間程度の人に向いています。毛先のダメージや指通りは気になるが、オイルほどしっとりさせたくないという人にもおすすめです。

 

・ヘアアイロンを使う際のケア

ヘアアイロンを頻繁に使う人は、アイロンの熱によるダメージから守ってくれるヘアケア剤を使用前に使うようにしましょう。乾いた髪にスタイリング剤を適量塗付してから、ヘアアイロンでカールをつけていきます。ミストタイプやミルクタイプなど様々なものがあるので、髪の毛の状態や使用感の好みで選ぶのがおすすめです。

 

紫外線カット

お肌の大敵と言われる紫外線は、実は髪の毛にとってもダメージを与えてしまいます。髪の毛が紫外線のダメージを受けると、パサつきが気になったり、ヘアカラーの色落ちが目立ったりということが起こります。

お肌には日焼け止めを塗って紫外線対策をするように、髪の毛にも紫外線カットをするためのヘアケア剤があります。長時間屋外にいる予定のある時や、アウトドアに出かける場合などはスプレータイプの髪専用日焼け止めをスプレーしておくと安心です。

低温度・低風量のドライヤーで髪を傷めず、うるツヤ髪に

繰り返しお伝えしているように、シャンプー後の濡れた髪の毛は、過度な熱や摩擦によって痛みやすいため、なるべく熱や摩擦から守りながら素早く乾かすのが大切です。

最近では、髪の毛を早く乾かすために「速乾」を謳った大風量のドライヤーが主流となっている中で、あえて低風量・低温度でダメージから守りながら乾かすドライヤーも発売されています。低温度・低風量のドライヤーは大風量のものとは違い、髪の毛に優しいつくりになっているので、商品にもよりますが、5センチまで近づけて振らずに乾かすことができます。

素早く髪の毛を乾かすために欠かせない「大風量」とは真逆の「低風量」ドライヤーは、髪の毛を乾かすまでに時間がかかってしまいそうなイメージがあります。しかし、独自のノズル設計や遠赤外線による温め機能のおかげで、「低風量」×「速乾」を実現するドライヤーも登場しています。このように、髪の毛本来の美しさを引き出す低温度・低風量のドライヤーは、滑らかな指通りのうるツヤ髪を目指す人から注目を集めています。

ツインバードのドライヤー
ケアドライヤー TB-G008JPW

ケアドライヤーは、低温度・低風量と新開発“ケアフィルター”によって、髪をダメージから守りながら乾かすことができるドライヤーです。遠赤外線を発生させる、独自開発の十字形「ケアフィルター」を搭載。均等な低温度の風をおくり、優しく髪を速乾させます。