浴室テレビの選び方のポイント

【この記事ではこんなことが分かります】

・浴室テレビとは

・浴室テレビの魅力

・浴室テレビの種類

・各種類のメリット・デメリット

・選び方のポイント

浴室テレビとは?

浴室テレビとは、その名の通り浴室に設置するテレビのことです。お風呂にテレビがあるだけで、お風呂の時間が楽しみになったり、ゆったりと湯船につかる時間ができたりするため、充実したバスタイムを満喫できます。

浴室テレビには、配線工事などの必要がなく気軽に楽しめるポータブルタイプや、設置工事が必要となる壁掛けタイプ埋め込みタイプといった種類があります。ここでは、それぞれの特徴やメリット・デメリット、選び方のポイントなどを紹介します。

浴室テレビの魅力

リビングや個人の自室にテレビがある家庭はかなり多いかと思いますが、浴室にまでテレビのあるという家庭はあまり多くありません。お風呂でテレビが見られるなんて、憧れてはいるけれどハードルが高いと感じている人もいるかもしれません。実際に浴室テレビには、どのような魅力があるのでしょうか。

入浴時間が楽しくなる

一日の疲れを取るには、湯船にしっかりと使って身体を温めるのが良いことはよく知られています。お風呂が大好きな人なら湯船に浸かるのは苦になりませんが、何もせずじっとお風呂に入っているのが苦手という人も中にはいるのではないでしょうか。そんな人でも、浴室にテレビがあればリラックスしながら好きなテレビを見ることができます。

 

時間を有効に使える

お風呂に入る前にテレビを見ていたら、ついついダラダラと見続けてしまい、お風呂に入る時間が遅くなってしまったり寝る時間が遅くなってしまったりした経験のある人も多いのではないでしょうか。浴室にテレビがあれば、お風呂に入る前に見ていたテレビの続きを見ながらお風呂に入ることもできます。また、見たい番組がちょうどお風呂に入りたい時間と重なっている場合なども、テレビを見ながら身体を洗うことができるため、時間を無駄にせず有効に活用することができます。

 

家族に邪魔されずに好きな番組を見ることができる

家のリビングにしかテレビがないというお家では、自分の見たい番組と家族の見たい番組が違うとき、ストレスに感じる人もいるかと思います。そんな時でも、浴室テレビがあれ誰にも邪魔されずに好きな番組をゆっくりと見ることができます

 

子供が嫌がらずにお風呂に入ってくれる

小さなお子さんがいる家庭では、子供がお風呂に入るのを嫌がって毎日大変…という声もよく聞きます。浴室テレビがあれば毎日のお風呂も楽しくなるので、ご機嫌でお風呂に入ってくれるようになるお子さんもいます。

お風呂に入るような時間帯には子供向けの番組が放送されていないことも多いですが、Wi-Fi接続対応の浴室テレビであればインターネットの動画配信サービスにアクセスすることもできます。また、テレビとチューナーが分離しているタイプの浴室テレビであれば、録画した番組をWi-Fi接続して浴室テレビで見ることもできます。通常のテレビ放送はあまり見ないけれど動画配信サービスの動画はよく見るというお子さんや、お気に入りの動画や録画した番組を見たいというお子さんにもおすすめです。

 

無理なく半身浴ができる

美容や健康のために、お風呂に入る際には半身浴をするという人もいます。しかし、しっかりと半身浴をしようと思うと、手持ち無沙汰になるためあまり長い時間半身浴ができないという声もあります。浴室テレビがあれば好きな番組を視聴したり動画を見たりすることができるため、手持ち無沙汰な時間もあっという間に過ぎてしまいます。

 

このように、浴室テレビには様々な魅力があります。お風呂時間を楽しく過ごしたい人、リラックスタイムをより充実させたいという人は、浴室テレビの購入を検討してみてはいかがでしょうか。

浴室テレビの種類

一言で「浴室テレビ」と言っても、形状によって「ポータブルタイプ」「壁掛けタイプ」「埋め込みタイプ」の3種類に分類することができます。それぞれ形状だけでなく必要なコストや特徴が異なるため、浴室テレビを購入したいと考えている人はどのタイプが自分には合っているかしっかりと検討するのがおすすめです。

 

ポータブルタイプ

浴室はもちろん、色々な場所に持ち運びが可能なのがポータブルタイプです。他のタイプの場合、テレビ用のアンテナや配線工事などのコストがかかってしまいますが、ポータブルタイプならば充電さえしておけば浴室に持ち込むだけでテレビを見ることができます。浴室テレビの中でも、もっとも手軽にチャレンジできるのがこのポータブルタイプなので、初めて浴室テレビを使ってみたいという人におすすめです。

以前のポータブルタイプの浴室テレビは、画面が小さかったり画質があまり良くなかったりといった問題がありましたが、最近では高画質で画面も大きくなったものが増えているので、お風呂で快適にテレビを楽しむことができるようになりました。

ポータブルタイプでテレビを見るためには「フルセグ対応」または「ワンセグ対応」もしくは両方に対応しているものを選ぶ必要があります。フルセグとワンセグの違いは、一言でいうと受信する情報量にあり、ワンセグは携帯電話やカーナビなど移動中でもテレビ視聴ができるのが強みである一方、解像度が高くないため画質が良くないのがデメリットでした。

一方、フルセグは解像度が高いため、大画面で見ても画質が粗くなることなく快適にテレビ視聴をすることができます。

 

壁掛けタイプ

薄型の防水テレビを浴室の壁に取り付けることでテレビ視聴を可能にするのが、壁掛けタイプです。ポータブルタイプなどとは異なり、取り付けのための工事が必要にはなりますが、有線で接続されているため画質が良く通常のテレビと同じように見られるのがメリットです。設置する際は浴室のリフォーム工事ほど大がかりな工事は必要ないため、埋め込みタイプよりは工事費用が安価になる傾向があります。

 

埋め込みタイプ

浴室の壁にテレビを埋め込んで設置するタイプの浴室テレビです。薄型のテレビを壁に埋め込むため、見た目がスッキリとするのが特徴です。家の新築時に取り付けるか、浴室リフォームをする際に一緒に取り付ける必要があるため、導入のハードルが高いのがデメリットと言えます。

浴室テレビの種類ごとのメリット・デメリット

このように、大きく分けて3つの種類に分けられる浴室テレビですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。浴室テレビの購入を検討している人は、自宅の浴室環境やライフスタイル、予算などからどのタイプを選ぶべきか確認しておくのがおすすめです。

 

【ポータブルタイプ浴室テレビのメリット】

 

気軽にお風呂に持ち込める

ポータブルタイプの一番のメリットは、なんといっても工事などの手間なくお風呂に持ち込める気軽さです。画面の大きさや重さなどはモデルによって様々ですが、充電さえしてあればお風呂でのテレビ鑑賞を楽しむことができます。

 

お風呂以外にも持ち運んで使える

ポータブルタイプの浴室テレビは持ち運び可能なので、もちろんお風呂以外でも使うことができます。お風呂からお家のリビングや個室に移動させることができるほか、アウトドアでも使うことができるため、様々な場面での活躍を期待できます。

 

他の種類と比べてコストがかからない

ポータブルタイプの浴室テレビは、浴室に取り付けるための工事などをする必要がないため、導入コストが低いのもメリットです。また、本体価格自体も他の種類のものと比べて低価格の傾向にあるため、出費を抑えることができるのもメリットと言えます。

 

賃貸物件でも使える

賃貸物件に住んでいる場合は、許可なく浴室内の配線工事などをすることはできないため、配線工事の必要な壁掛けタイプや埋め込みタイプの浴室テレビを設置することは難しくなってしまいます。ポータブルタイプの浴室テレビであれば、設置のための配線工事をする必要はないため、賃貸マンションなどのお風呂でもテレビを楽しむことができます。

 

故障したときのコストもかかりにくい

浴室テレビが故障してしまった場合、交換や修理が必要になります。配線工事をして設置されている壁掛けタイプや埋め込みタイプの浴室テレビの場合、交換や修理にも高額な費用がかかってしまう場合があります。ポータブルタイプの浴室テレビならそのような費用はかからないため、故障してしまった場合は潔く処分したり買い直したりしやすいというのもメリットの一つです。

 

【ポータブルタイプ浴室テレビのデメリット】

 

電波状況によって画質が安定しない

モデルによっては電波状況によって画質が左右されるため、画質が安定しないことがあるのがデメリットと言えます。また、浴室は窓がない場合も多く、他の部屋よりも電波が入りにくい可能性があります。ポータブルタイプの浴室テレビを購入する際は、事前に浴室に電波が入るか確認しておくのがおすすめです。

 

視聴時間が限られる

ポータブルタイプの浴室テレビは、配線などの工事が必要ない反面、事前に充電しておく必要があります。フル充電できていなかったり、自分が使う前に家族が使用したりしていた場合、充電が足りなくなってしまう可能性があります。充電による視聴時間に制限があるのは、デメリットの一つと言えるでしょう。

 

画質が良くないモデルもある

最近のポータブルタイプの浴室テレビは、画面が大きくても高画質なものが増えていますが、安価なものの中には画質があまり良くないものもあります。特に、ワンセグのみに対応しているポータブルテレビはリーズナブルな価格である一方、画質はそこまで高画質なものはありません。なるべく高画質でテレビ視聴をしたい人は、フルセグ対応のポータブルテレビを購入するか、壁掛けタイプや埋め込みタイプの浴室テレビを選ぶのがおすすめです。

 

【壁掛けタイプの浴室テレビのメリット】

 

お風呂のスペースを有効活用できる

ポータブルタイプの浴室テレビとは違い、壁にテレビを固定するため、浴室内のスペースを有効活用できるのがメリットです。ポータブルタイプの浴室テレビの場合は、浴室テレビを置くスペースが必要ですが、壁掛けタイプならその必要はありません。浴室テレビの置き場所を気にすることなくテレビ鑑賞を楽しむことができるため、お風呂のスペースがそこまで広くないお家にも向いています。

 

高画質で視聴することができる

壁掛けタイプの浴室テレビは、配線工事をして屋外にあるアンテナからテレビの電波を受信するため、安定して高画質でテレビを視聴することができます。画質が乱れたり、荒くなってしまったりするのがストレスという人は、壁掛けタイプや埋め込みタイプの浴室テレビのほうがおすすめです。

 

様々なサイズから選ぶことができる

壁掛けタイプの浴室テレビは、コンパクトなタイプのものから大画面まで、幅広いサイズのものから選ぶことができるのも特徴です。

浴室でも大きな画面でテレビを見たい場合、ポータブルタイプだとスペースの問題でサイズが限られてしまうことが多いですが、壁掛け浴室テレビの場合は壁のスペースさえ問題なければ比較的大きなサイズでも設置できるのも魅力です。迫力のある大画面で映画鑑賞をするといった楽しみ方ができるのも、壁掛けタイプの浴室テレビのメリットです。

 

【壁掛けタイプの浴室テレビのデメリット】

 

設置工事が必要

壁掛けタイプの浴室テレビを設置する場合は、電源やアンテナを配線する工事が必要となるため、本体価格に加えて工事費用がかかります。そのため、ポータブルタイプの浴室テレビを購入するよりも初期コストがかかってしまう点がデメリットとなります。

 

賃貸物件ではハードルが高い

先述したように、壁掛けタイプの浴室テレビには設置工事が必要となります。そのため、賃貸物件では設置することが難しい場合がほとんどです。

 

落下のリスクがある

可能性はあまり高くはありませんが、壁掛け浴室テレビの場合は埋め込みタイプと違って落下のリスクがあるのもデメリットの一つと言えるでしょう。壁掛けテレビを取り付ける際は、本体をビスで壁に固定して取り付けるのですが、地震などで壁が大きく揺れた場合には落下する危険性もあります。

 

故障した時に費用が高くなる

壁掛けタイプの浴室テレビの場合、故障した際には交換や修理が必要になる場合があります。修理や交換にも工事が必要になるため、費用は必然的に高くなってしまいます。故障の際に気軽に交換や修理をしにくいのもデメリットの一つです。

 

【埋め込みタイプの浴室テレビのメリット】

 

見た目がスッキリする

埋め込みタイプの浴室テレビは、浴室の壁の中にテレビ自体を埋め込んで設置するため、壁掛けタイプよりもさらに見た目がスッキリとしているのが特徴です。「浴室用テレビ」と聞くとこのような埋め込み式のものを想像する人も多いのではないでしょうか。埋め込みタイプの浴室テレビがあると、浴室もスタイリッシュな印象になります。

 

お風呂のスペースを有効活用できる

壁掛けタイプの浴室テレビと同じく、埋め込みタイプも浴室テレビを置くスペースを確保する必要はないため、お風呂場を広々と使うことができます。

 

落下の心配がない

埋め込みタイプの浴室テレビは、浴室の壁に設置するという点では壁掛けタイプと同じですが、テレビ自体を壁の中に埋め込んでしまうため落下の心配はありません。地震の揺れなどによる落下のリスクが心配な人は、埋め込みタイプの浴室テレビがおすすめです。

 

高画質で視聴することができる

壁掛けタイプの浴室テレビと同じく、埋め込みタイプの浴室テレビも屋外にあるアンテナからテレビの電波を受信できるよう配線工事をして設置します。そのため、安定して高画質でテレビの映像見ることができるのもメリットです。

 

【埋め込みタイプの浴室テレビのデメリット】

 

設置工事が必要

壁掛けタイプと同じく、埋め込みタイプの浴室テレビも設置するには工事が必須ですが、壁の中に埋め込む必要があるため、壁掛けタイプよりもさらに大がかりな工事が必要になってしまいます。賃貸物件では新たに設置するのが難しいのはもちろん、マイホームであったとしてもすでに完成している浴室に新たに設置するのはハードルが高いのもデメリットです。埋め込みタイプの浴室テレビを検討している方は、新築時や自宅のリフォームをするタイミングで設置するのがベストです。

 

故障した時に費用が高くなる

埋め込みタイプの浴室テレビも、故障時には修理や交換のコストがかかってしまうのもデメリットです。修理や交換する場合には本体価格に加えて、本体を壁に埋め込む工事が必要になるため、設置時と同じく工事が大がかりになってしまいます。

故障したときに気軽に交換や修理に踏み切れないという声もあるため、埋め込みタイプの浴室テレビを検討している人は故障時のコストのこともあらかじめ考えておくのがおすすめです。

浴室テレビの選び方のポイント

このように、浴室テレビには種類ごとに特徴が異なり、メリット・デメリットもそれぞれあります。ここでは、メリットやデメリット以外にも浴室テレビを選ぶ際のポイントを紹介します。

防水性能

浴室に置くテレビである以上、防水性能は浴室にテレビに必須の性能ではありますが、モデルによって防水性能にも差があるため、購入前にはどの程度の防水性能があるかをチェックしておくのが重要です。

家電製品における防水性能とは、外部からの水の侵入に対してどれだけ保護できるかという目安を表す「IPX」という等級コードで表されており、最近ではスマホなどの防水性能を表すコードとして目にする人も多くなっていると思います。このIPXは、水の侵入に対して保護性能のない「IPX0」から、水面下での使用が可能とされる「IPX8」までの等級で区分されています。浴室テレビの場合は、「いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を与えない」と定義されている「IPX5」以上の防水性能が備わっていることが必須条件となります。このIPXの等級が上位になるほど、水が直接製品にかかったり短時間水没したりしても影響が少ないということを意味します。特にポータブルタイプの浴室テレビの場合はその他の種類の浴室テレビよりもシャワーの水がかかりやすかったり浴槽に落としてしまったりという事態が想定されます。そのため、防水性能はIPX6以上が必須となり、IPX7やIPX8だとより安心して使えるでしょう。また、リモコンで操作するタイプの防水テレビの場合は、リモコンを浴槽に落としてしまうこともよくあります。リモコンの防水性能も合わせて確認しておくようにしましょう。

 

画面の大きさ

浴室テレビには様々な大きさの画面のものが揃っているため、まずは画面の大きさから選ぶという人も多いかと思います。壁掛けタイプや埋め込みタイプの場合はある程度画面が大きくても問題はありませんが、浴槽の縁に置いて視聴することを想定するポータブルタイプの浴室テレビの場合は、あまり大きすぎると置くスペースが足りなかったということになる可能性もあります。事前に浴室テレビを置くスペースも確認してから購入するようにしましょう。

 

持ち運びやすさ

ポータブルタイプの浴室テレビの場合は、持ち運びのしやすさも重要なポイントです。コンパクトなサイズのものであっても、重かったり持ち運びしにくい形状のものであったりすると使いにくくなってしまいます。画面の大きさや本体の重量、設置スペースなどとのバランスを考えて持ち運びやすいものを選ぶのがおすすめです。

 

チューナーの設置場所

テレビのチューナーとはテレビ放送を受信するための装置で、浴室テレビには本体にチューナーが搭載されている「チューナー内蔵型」と、チューナーを本体とは別の場所に設置する必要のある「チューナー分離型」の二種類があります。チューナー内蔵型は、本体そのものがテレビ放送を受信できるため、浴室に限らずアウトドアや車中などでもテレビ視聴をすることができます。チューナー分離型は、本体とは別のチューナーをテレビアンテナに接続し、チューナーからの映像を無線LANで浴室テレビに転送する仕組みとなっています。そのため、テレビアンテナがない場所ではテレビ視聴をすることはできません。

チューナー内蔵型の浴室テレビは、テレビ放送をどこでも受信することができる一方、テレビ視聴以外の機能がついているものはあまりありません。チューナー分離型の場合はネット接続ができるタイプのものが多いため、動画配信サービスなども楽しめるというメリットもあります

 

リモコン操作とタッチパネル操作

浴室テレビには、リモコン操作のものとタッチパネル操作のものがあります。最近ではタッチパネルタイプのものが増えており、タブレットのように感覚的な操作ができるのがメリットです。リモコン操作の場合は画面に近づく必要がなく、少し離れた場所から動かずにチャンネル操作などができるのがメリットです。

浴室の広さや使い方に応じて、どちらのほうが使いやすいかというのも合わせて考えておくのが良いでしょう。

ツインバードの浴室テレビ