目に優しいLEDデスクライトの選び方のポイント

【この記事ではこんなことが分かります】

・LEDデスクライトの選び方のポイント

・光源の種類から選ぶ

・使う用途から選ぶ

・設置方法から選ぶ

・JIS照度から選ぶ

・光束(光の量)から選ぶ

・演出性から選ぶ

・光色から選ぶ

・照射範囲から選ぶ

・輝度から選ぶ

・給電方法から選ぶ

・機能、操作性から選ぶ

・LEDデスクライトの正しい使い方

勉強や在宅ワークに活躍するLEDデスクライト

自宅で勉強や読書をする時や、在宅ワークにも活躍するLEDデスクライト。集中して勉強や仕事をするためにも、自分に合ったデスクライト選びは重要です。ここでは、デスク周りで快適に過ごすためのデスクライト選び方を

  • 光源の種類
  • 使う用途
  • 設置方法
  • JIS照度
  • 光束(光の量)
  • 演出性
  • 光色
  • 照射範囲
  • 輝度
  • 給電方法
  • 機能性

のポイントから説明していきます。また、数多くのデスクライトの中でも、近年特に人気の高まっているLEDデスクライトについても紹介していきます。

デスクライトに使用される光源(光を発する物体)には、大きく分けて「LED」「蛍光灯」「白熱電球」の3種類があります。それぞれの光源によって特徴やメリット・デメリットが異なるため、自分や家族のライフスタイルや使い方、使う場所などによって、適したものを選ぶようにしましょう。

【LEDのメリット】

省エネである

LEDと聞くと「省エネ」というイメージを持つ人も多いかもしれません。LEDが省エネである理由は、電気のエネルギーを可視光線に変換する割合を表す「発光効率」が高いためと言われています。この発光効率とは、1W(ワット)の電力でどの程度の明るさを発生させることができるかを表したもので、この数値が高ければ高いほど効率よく発光させることができる、つまり省エネになるということです。

白熱灯や蛍光灯は、電力を消費した際に熱に変換されてしまう割合が多いのに対し、LEDは白熱灯や蛍光灯と比べて熱を発することなく光に変換させることができます。そのため、効率よく発光することのできるLEDは省エネにもなるのです。

・ランプの寿命が長い

LEDライトは蛍光灯や白熱灯と比べて寿命が長いため、ランプが長持ちするのもLEDライトの大きな特徴のひとつです。先述したように、LEDは白熱灯や蛍光灯と比べると発光効率が高いという特徴があります。白熱灯や蛍光灯は、電気エネルギーを一旦熱に変えた後に発光させる仕組みになっているため、消費電力が高くなっています。一方、LEDは電気エネルギーを直接光に変換する仕組みになっております。LEDは同じ明るさの白熱灯と比べると5分の1、蛍光灯と比べると半分の消費電力で済むため、結果としてランプの寿命が長くなるというメリットがあります。

 

【LEDのデメリット】

・価格が高い

LEDライトのデメリットは、蛍光灯や白熱灯に比べて初期費用がかかってしまう点です。家電量販店などで比べてみても分かる通り、LEDライトの価格は蛍光灯や白熱灯のランプの何倍もします。そのため初期費用が高くなってしまうのが一番のデメリットと言えますが、先述したようにLEDはランプの寿命が長く、消費電力も少ないというメリットがあります。長期的な視点で見てみると、電球を買い替えるコストがかからなかったり、電気代が少なく済んだりするという点ではコストパフォーマンスが高いとも言えるため、一概にデメリットとは言えません。また、LEDライトが普及し始めた当初は蛍光灯や白熱灯ランプとの価格の差は大きかったですが、近年では徐々に価格が下がってきており、価格の差も小さくなってきています。

・光が四方に放射されない

LEDライトのあまり知られていない特徴として、「光を四方に放射できない」という点があります。蛍光灯や白熱灯が光を360度均一に放射できるのに対し、LEDの光は指向性があるため、広範囲を均一に照らすのには向かないというデメリットがあります。

 

【蛍光灯のメリット】

・初期費用が安い

蛍光灯メリットのひとつは、初期費用が安いという点です。LEDと比べると寿命の長さは劣るため、長期的な視点で見るとコストはかさむ可能性はありますが、長期間使用しない場合は蛍光灯のほうがコストを抑えられることもあります。

・消費電力が低め

LEDライトと比べると消費電力は高くなりますが、白熱灯と比べると消費電力は4分の1程度と、消費電力が低めであることもメリットのうちのひとつです。

・寿命が長い

ランプの寿命もLEDライトと比べると短くはなりますが、白熱灯と比べると6~10倍程度の寿命であるため、白熱灯よりも長持ちするのが特徴です。

・広範囲を照らすことができる

蛍光灯は360度均一に光を放射することが可能なので、広い範囲を照らすのに向いています。ある程度広さのある部屋を均一に明るくしたい場合などには、蛍光灯がおすすめです。

 

【蛍光灯のデメリット】

・頻繁に点灯、消灯を繰り返す場所に向いていない

蛍光灯は、点灯する際にもっとも電力を消費すると言われています。そのため、頻繁に点灯と消灯を繰り返す必要のあるトイレや浴室といった場所にはあまり向いていません。

・水銀などの有害物質が含まれている

蛍光灯には、水銀や鉛などの有害物質が含まれています。そのため、使用後に適切に廃棄しないと土壌汚染や水質汚染を引き起こす可能性があります。

 

【白熱灯のメリット】

・自然光に近い柔らかく温かみのある光

白熱灯の光は、自然の太陽光の色合いに近いと言われています。蛍光灯などと比べると柔らかく温かみのある色合いであるため、落ち着いた雰囲気を演出したり料理を美味しそうに見せてくれたりする効果があります。そのため、リビングやダイニングのほか、レストランやカフェなどの照明に向いています。また、落ち着いて過ごしたい寝室の間接照明などに使うと、リラックスして過ごすことができるでしょう。

・電球本体が安い

白熱灯の電球本体は、LEDライトと比較してはもちろん、蛍光灯よりも安価であることも特徴です。初期費用が安いため、短期間の照明に使用する場合にはコストを抑えることができるのがメリットです。

 

【白熱灯のデメリット】

・寿命が短い

白熱灯は、LEDライト、蛍光灯と比較しても、もっとも寿命が短いのが大きなデメリットです。蛍光灯の寿命が6,000~12,000時間、LEDの寿命が40000~50000時間とされるのに対し、白熱灯は1000~2000時間とかなり短くなっています。

 

このように、デスクライトの光源であるLED、蛍光灯、白熱灯にはそれぞれメリット・デメリットがありますが、デスクライトの光源にはLEDを採用しているものがかなり多く、蛍光灯や白熱灯を採用しているものはあまり多くありません。特に白熱灯は省エネ・CO2削減の観点から生産が中止されているため、白熱灯を採用しているデスクライトを探すのは難しい可能性があります。また、蛍光灯も環境配慮の面から生産終了するメーカーが増えてきているため、蛍光灯を採用したデスクライトの選択肢もあまり多くはありません。必然的にLEDを光源としているデスクライトは選択肢が豊富なため、自分に合ったものを選べる可能性が高くなるでしょう。

 

LEDデスクライトの選び方のポイント:使う用途

デスクライトを選ぶ際は、どのような作業をするときに使うことが多いか考えるのも大切なポイントです。同じデスクで使う場合でも、パソコンを使って在宅ワークをするのか、紙の教材で勉強をしたり読書をしたりと紙面の文字を読む時間が多いのか、といった用途の違いによって、向いているLEDデスクライトが変わってきます。

LEDデスクライトは、それぞれ明るさや光の色調のほか、照らす範囲や見えやすさなどに違いや特徴があります。主にどのような用途で使うのかを想定して、どのLEDデスクライトライトがもっとも使いやすいかや、どんな条件を優先するべきかを考えて選ぶのが良いでしょう。

主にパソコンで在宅ワークをする場合

パソコンの文字が見やすく、集中して作業できつつも目が疲れにくいものが理想です。リモート会議などでパソコンを移動することが多い場合などは、LEDデスクライトの移動しやすさや、顔色が良く見えるかといった条件も考えられます。

教科書や参考書を沢山広げて勉強する必要がある場合

紙面の文字が見やすく、デスク上を広く照らせるLEDデスクライトが必要です。同じデスクで休憩することが多い場合は、リラックスできるような色調のライトに調光できる機能がついているとより良いといった条件も考えられます。

裁縫や編み物、刺繍などのハンドメイドやミシンを使う時に使用する場合

精密な作業が必要になるため、一般的な勉強や仕事に使う場合よりもさらに明るさが求められます。また、多重影ができやすいと作業がしにくいため、多重影対策をしているものもおすすめです。

紙面に絵を描く、パソコンでデザインなどをする場合

絵を描いたりデザインをしたりと厳密な色彩感覚が必要とされる場合は、後述する「演色性」が重要になってきます。演色性とは、照明に照らされた物体の色合いが自然光に当たった時の色合いにどの程度近いかを表す目安です。ライトによって演色性の数値は異なるため、趣味で絵を描いたり仕事でデザインをしたりする必要がある場合は、LEDデスクライトの演色性にも注目するのがおすすめです。また、光源部分の向きを調整できたり、アーム部分の長さを調整できるタイプのものだと、作業の内容によって光の方向を変えたりデスクを照らす範囲を変えられたりするのでおすすめです。

LEDデスクライトの選び方のポイント:設置方法

LEDデスクライトを選ぶ際には、家のどのデスクで使用するか、どこに設置したいかによって適切な設置タイプが変わってきます。LEDデスクライトには「スタンド式」「クランプ式」「クリップ式」と主に3つの設置タイプがあります。

【スタンド式LEDデスクライト】

「スタンド式」はもっとも一般的なタイプのデスクライトで、使いたいデスクに置くだけですぐに使うことができます。また、違う場所で使いたい場合は、デスクライトをすぐ移動させることができるもメリットです。安定感がありますが、しっかりとスタンドを置けるスペースがないとデスクが手狭になってしまうこともあるため、自宅のデスクにスタンド式のLEDデスクライトを置けるスペースがあるか確認してから購入するのが良いでしょう。

 

【クランプ式LEDデスクライト】

「クランプ式」とは、デスクの天板部分にクランプを挟んでねじで固定するタイプのデスクライトです。デスクの面積が狭い場合でも、クランプ式であればスペースを有効に活用できるのがメリットです。仕事をする際に資料を沢山広げる必要があるという人や、教科書や参考書などをたくさん広げて勉強したい時などにも向いています。

クランプ式のLEDデスクライトは、デスクの天板にしっかりと固定できるという特性上、アーム部分が長いものが多いのも特徴です。そのため、デスクの上方から広範囲をしっかりと照らすことができるというメリットも兼ね備えています。デメリットとしては、ねじで固定して設置しているため、さっと移動することが難しく、色々な場所で使いたい場合は不便な点です。また、クランプ式のLEDデスクライトを設置したい場合、デスクの天板の厚みや素材がクランプ式のLEDデスクライトを取り付けられるものかどうかを事前に確認しておくようにしましょう。天板が厚すぎたり薄すぎたりする場合は、クランプを取り付けられない場合があります。天板の素材がガラスなどの場合も取り付けられないことがあるので、購入前にチェックしておくようにしましょう。

【クリップ式LEDデスクライト】

「クリップ式」とは、アームについているクリップをデスクの天板などに挟んで使うタイプのデスクライトです。クリップで挟める場所ならどんな場所でも使用できるため、デスクに限らずベッドフレームや棚、カーテンレールといった場所などにも気軽に取り付けることが可能です。また、クリップ式のLEDデスクライトにはコードレスタイプのものも多いため、電源がない場所にも移動させやすいというメリットもあります。家の中の色々な場所でデスクライトを使いたいという人におすすめです

LEDデスクライトの選び方のポイント:JIS照度

「照明がどの程度明るいか 」という目安は「照度」という単位で測ることができ、「lx(ルクス)」で表現されます。日々の暮らしの中で行う動作や作業によって適切な照度 は変わってくるため、住宅の各部屋に設置する照明の明るさは、作業の内容に応じた必要な照度の基準が定められており、この基準を「JIS照度基準」と呼びます。

リビングやダイニング、書斎全体に必要な照度は100 lx前後、子供部屋は150 lx前後とされていますが、勉強や読書、仕事などに必要なJIS照度は500~1000lxと基準が定められています。さらに、手芸や裁縫、ミシンといった精密な作業をする場合には1000 lxの明るさが必要になります。そのため、勉強や読書、仕事などをする場合は通常の照明だけでは照度が足りないので、手元をより明るく照らすLEDデスクライトが必要になってきます。このような作業をする際には、JIS照度基準より暗すぎても明るすぎても作業がしづらく、疲れやすくなってしまいます。LEDデスクライトを購入する際は、自分が行いたい作業に合った明るさを満たす照度基準を備えているか、また照度を調整できるかどうかチェックするようにしましょう。

LEDデスクライトの選び方のポイント:光束(光の量)

先述したように、照明がどの程度明るくできるかという目安は照度(lx:ルクス)で表すことができますが、光源から発生する光の量は「光束」という単位で測ることができます。照度が「光に照らされた面の明るさ」を表しているのに対して、光束は「光源自体の明るさ」を指しており、この光束は「lm(ルーメン)」という単位で表示されています。また、この光源自体の明るさである光束と区別して、「器具光束」という表現で光の量を示す場合もあります。光束は光源自体の明るさを指しますが、照明に使われる光源から出た光は照明器具内で反射したり、吸収されたり するため、実際の明るさとは異なってきます。この器具光束とは、光源自体の明るさに器具効率をかけた、実際に照明として使用される際の明るさを計測したものを表します。

光束(器具光束)の数値が十分でないと、勉強や読書、仕事などの作業がしづらいのはもちろんですが、光束の数値が過度であっても見えづらさの原因となったり、目が疲れやすくなったりする原因にもなってしまいます。デスクで勉強や仕事などの作業をする場合は、一般的に300~400 lm程度が目安とされています。LEDデスクライトを購入する際には、この器具光束の数値も目安としてチェックしておくのが良いでしょう。

LEDデスクライトの選び方のポイント:演色性

白熱灯で照らされると温かみのある自然光に近い色合いに見えたり、蛍光灯に照らされると白っぽくハッキリとした色合いに見えたりするように、光の種類によって物体は様々な色合いに見えます。それらの光で照らされた物体の色合いが、どの程度自然光に当たった時の色合いに近いかを表す目安「光の演色性」と呼びます。この演色性は、「平均演色評価数(Ra)」という指標で表され、自然光が当たった時と同じ色の見え方をする時をRa100という数値で表します。この数値が100に近いほど、物体本来の色合いが自然に見えているということを意味しています。

近年、LEDランプは演色性も向上しているため、演色性の高いLEDを採用したデスクライトも増えてきています。デスクで勉強や仕事をする際には、Ra60~80程度のLEDデスクライトがあれば問題なく作業ができるとされていますが、絵を描いたりハンドメイドをしたりといった高い演色性が求められるような場面では、Ra80以上のLEDデスクライトを選ぶのがおすすめです。また、演色性の高低は、色の見え方が変わってくるだけでなく、目の疲れやすさにも影響してきます。自然光に近いほど目は疲れにくいため、演色性の高さをしっかり確認しておくのも重要です。

LEDデスクライトの選び方のポイント:光色

上述した演色性とは別に、照明の光そのものの色調である「光色」もLEDデスクライトを選ぶ際のポイントの一つです。

光色は、一般的に「電球色」「温白色」「昼白色」「昼光色」の4種類に分けられ、「色温度」と呼称されることもあります。この光色(色温度)はケルビン(K)という単位で表され、この単位が低いほど温かみのある色合い、高いほど青白い色合いの光を発します。

具体的に、それぞれの光色(色温度)は以下のような特徴があります。

・電球色…約2700~3250K(3000K)

温かみのあるオレンジ色で、ろうそくの光や自然光の朝焼けや夕焼け、白熱電球の色が該当します。落ち着きを感じる色合いなので、リビングや寝室などリラックスしたい部屋の照明の光色に向いています。

・温白色…約3200~3800K(3500K)

温かみのある自然な白色で、見えやすさとリラックス効果を兼ね備えた色合いの光です。リビングやダイニングのほか、寝室をはじめとする家族の個室などにも使いやすい光色です。

・昼白色…約4600~5500K(5000K)

明るく爽やかな印象を与える白色で、昼間の太陽の光の色合いに近い光色です。日中の自然な日光の色合いに最も近いので、あらゆるシーンで万能な使い勝手の良い光色と言えます。勉強部屋や書斎、オフィスの照明などにもおすすめの光色です。

・昼光色…約5700~7100K(6500K)

青みがかった清潔感のある色合いの光色で、光色の中でもっとも明るい色合いです。青みがかった光色は脳が活性化すると言われており、集中力を高めたい場面での使用に向いています。在宅ワークをする書斎や、勉強部屋の照明、オフィスなどにも向いている光色です。

 

このように、光色には様々な種類があり、それぞれの光色にはリラックス効果や集中力を高めるといった効果があります。勉強や仕事などのために使うLEDデスクライトを購入する際は、集中できる昼白色以上の光色のタイプを選ぶのが良いでしょう。また、最近のLEDデスクライトは、光色を変えられる「調色機能」のあるタイプのものも多く登場しています。調色機能のついているLEDデスクライトならば、同じデスクに設置して使う場合でも作業する内容や気分によって光色を変えることができます。集中して勉強や仕事をしたい時は集中力の高まる昼白色や昼光色、落ち着いて作業したい時や休憩してリラックスしたいという時には昼白色や温白色にするといった具合に、シーンに合わせて調色することが可能です。ひとつのLEDデスクライトを様々な場面で使いたいという人には、調色機能のついたタイプもおすすめです。

LEDデスクライトの選び方のポイント:照射範囲

上述したように、LEDデスクライトの照明には明るさや光の量、光色といった様々なポイントがありますが、それ以外にもデスクライトの照明がどの程度の範囲を照らせるかという「照射範囲」も重要なポイントです。

光源に十分な明るさがあったり光束や照度の数値がしっかりとあったりしても、照射範囲が十分でないと手元が見えづらくなるため、効率よく勉強や仕事ができなくなってしまいます。特にデスクの面積が広い場合や、参考書を広げて勉強したり多くの資料を広げて仕事をしたりする必要がある場合などは、広範囲をしっかりと照らせるLEDデスクライトが必要になります。また、照射範囲が狭いと、デスクの中心だけが明るいのにデスクの端の方は暗くなり、同じデスク上でも場所によって明暗の差が激しくなります。そのような状態で明るい場所と暗い場所を何度も見ていると、瞳孔の拡大と縮小が繰り返され、目が疲れる原因にもなってしまいます。

この照射範囲を確認するための目安として、「JIS規格」というものがあります。これはJIS規格において、LEDデスクライトがどの程度の範囲を照らせるかの目安を定義したもので、「一般形」「A形」「AA形」の3つに分類されています。こJIS規格は、以下のように定義されています。

・JIS規格:A形…机上半径30㎝が300lx以上の照度(机上半径50㎝が150lx以上の照度)

JIS規格:AA形…机上半径30㎝が500lx以上の照度(机上半径50㎝が250lx以上の照度)

 

LEDデスクライトが「JIS規格:AA形」であれば、より広範囲をしっかりと照射することできると判断できます。効率よく作業し、目への負担を減らすためにも、照射範囲がどの程度なのか、またJIS規格のA形、AA形のどちら相当なのかといった点についても注目してみるのがおすすめです。

LEDデスクライトの選び方のポイント:輝度

LEDデスクライトを選ぶ際、重要なポイントとして明るさや照度、照射範囲などを挙げてきましたが、性能を追求するあまり眩しすぎても目への負担となってしまう可能性があります。あまりに明るいデスクライトは疲れやすさの原因にもなるので、適度な明るさのものを選ぶのがポイントです。この光のまぶしさを測る目安として、「輝度」という数値があります。この輝度はLEDデスクライトのスペックとして明記されていることはあまりありませんが、先述した照度と合わせて確認しておくのもおすすめです。

LEDデスクライトの選び方のポイント:給電方法

LEDデスクライトの給電方法は、大きく分けて「電源プラグ式」「USB式」「バッテリー式」の3つに分かれます。LEDデスクライトの給電方法で最も多いものは電源プラグ式のものですが、デスク周りの環境や使い方によっては電源コードを使えない場合もあります。そのような時は、電源プラグ式以外のタイプも検討してみるのがおすすめです。

USB給電式のLEDデスクライトは、モバイルバッテリーやパソコンのUSB充電を使って充電するタイプです。USB給電式のLEDデスクライトはコンパクトなものが多く、電源コードがなくても使用できるため、好きな場所に移動しやすいのがメリットです。

コードレス式のLEDデスクライトは、充電バッテリーが内蔵されており、充電してから使う方式です。こちらもデスク周りにコンセントがない場合でも使いやすく、手軽に移動させられるのがメリットです。また、屋外などにも持ち運びが可能なため、充電しておいてあれば停電時や災害時などにも役立ちます。

LEDデスクライトの選び方のポイント:機能性・操作性

ここまで紹介した選び方のポイント以外にも、LEDデスクライトには様々な機能が付加されているものがあります。自分の使い方に合った機能のあるLEDデスクライトを選ぶと、より快適に勉強や仕事ができるようになるでしょう。また、自分にとって使いやすいかどうかという操作性も重要なポイントです。ここでは、LEDデスクライトについていることが多い機能を紹介します。

 

・自動消灯タイマー

消灯タイマーがついていると、LEDデスクライトを使い終わった後の消し忘れ防止に役立ちます。消灯タイマーは、30分・45分・1時間後など、消灯する経過時間を自分で設定できるタイプのものだとより便利です。特に、ベッドサイドでLEDデスクライト使う場合などは、ライトをつけたままうっかり眠ってしまうこともあり得ます。そのような時も、自動消灯タイマー機能がついていれば安心です。

 

・多重影対策

LEDライトは、小さな光が集まって光源となっています。そのため、蛍光灯や白熱灯とは異なり、手元を照らすと影がいくつもできてしまう「多重影」という現象が起こってしまうことがあります。この多重影は目に負担をかける原因になってしまうため、LEDデスクライトを購入する際は多重影対策がされているものを選ぶのがおすすめです。

 

・ヘッドやアームの性能

LEDデスクライトを選ぶ際は、ライトの高さや向きの調整しやすさもチェックするべきポイントです。デスクライトの光源は、頭より高い位置にあるのが理想とされています。ひとつのデスクライトを家族で使う場合などは、家族それぞれの背の高さによって設定するべき光源の位置が変わってきます。特に子供も使う場合は、スムーズにアームを動かせるかといったポイントや、ヘッドを動かす可動域などについても確認しておくのが良いでしょう。

 

・タッチセンサー、タッチレススイッチ

LEDデスクライトの電源を入れる時や、明るさや光色を調整する時などの使い勝手の良さもチェックするべきポイントです。ボタンの操作がしやすいかといった点や、スムーズに反応するかといった点もチェックしておくのが良いでしょう。また、最近ではボタンに触らず操作ができる「タッチレススイッチ」を搭載しているものも多く登場していますが、タッチレスパネルの感度の良さはメーカーによって差がある場合もあります。事前にタッチレスパネルの操作性もしっかり確認しておくと、購入後もストレスなく使うことができるでしょう。

 

・充電機能、スマホスタンド

LEDデスクライトの中には、スマートフォンやタブレットなどを充電できるUSBポートがついているものあります。また、スマートフォンを置いておけるスマホスタンドつきのLEDデスクライトなどもあり、動画を見ながら勉強したいという時などには便利です。

 

LEDデスクライトの正しい使い方

ここまで、LEDデスクライトを選ぶ際にチェックするべきポイントを紹介してきましたが、自分に合ったLEDデスクライトを購入することができても正しい使い方ができていないと、目に負担がかかったり疲れやすくなってしまったりすることもあります。ここでは、目に負担をかけないLEDデスクライトの正しい使い方を紹介します。

 

・部屋の照明もつける

夜に勉強や仕事をする場合、部屋の照明を消してデスクライトだけで手元を照らしていると、目に負担がかかる原因となってしまいます。人間の瞳は、瞳孔の大きさを変えて目に入る光の量を調整しており、周囲が明るいときは瞳孔を小さく、暗いときは大きくするといった具合に自然に収縮しています。そのため、部屋全体は暗いのに手元だけが明るくなっていると、明るいデスク上で作業している状態から暗い部屋に視線を移した時、瞳孔の収縮が激しくなります。この瞳孔の激しい収縮が繰り返されると目に負担がかかるため、目が疲れやすくなるうえ、このような環境が続くと視力が低下する原因にもなってしまいます。瞳になるべく負担をかけないためにも、LEDデスクライトを使用する際は部屋の照明もつけるようにしましょう。

 

・目に負担がかからない明るさにする

デスク上で勉強や仕事をする際、手元が見えやすい明るさにするのは重要ですが、明るすぎても目に負担がかかり、疲れ目の原因になってしまいます。明るさを調整できる機能がついている場合は、眩しく感じない程度の明るさに設定して作業をするようにしましょう。ちょうど良い明るさに調整ができないという場合は、アームを伸ばしたりヘッド部分の向きを調整したりして、快適な明るさで作業できるように調整して使うようにするのが良いでしょう。

ツインバードのLEDデスクライト

LEDデスクライト LE-H851W

広範囲を均一な光で照らすことで目の疲れを軽減する「リフレクテック®※1 」の技術と朝日に多く含まれる光の波長を高め、目に優しい光をもたらす照明LED素子「Vitasolis®※2」を搭載した、目の健康を考えたLEDデスクライトです。 長時間のテレワークにも適した光で、いつものデスクワークをサポートします。

 

※1「リフレクテック®」は株式会社ツインバードの登録商標です。

※2「Vitasolis®」は日亜化学工業株式会社の登録商標です。