精米機を使って美味しいご飯を食べよう!米ぬかも無駄なく活用

【この記事ではこんなことが分かります】

・精米機とは?

・精米機の種類と仕組み

・精米機の選び方

・米ぬかの活用方法

  • 食べ物に活用する
  • 身の回りの生活に活用する
精米機とは?

精米機とは、玄米から糠(ぬか)を取り除いて白米にする(精米する)ための機械です。普段、私たちはスーパーなどで精米済みのお米を購入し、自宅の炊飯器でお米を炊いてご飯を食べている人が多いと思います。もしくは、玄米を購入したりもらったりする機会が多い場合は、近所の精米所などで精米して食べているという人もいるかもしれません。

家庭用の精米機にあまり馴染みのないという人もいるかもしれませんが、家庭用の精米機があればいつでも精米したてのお米で炊いたご飯を家で食べられるため、美味しいご飯を食べたいという家庭では欠かせない家電のひとつです。

家庭用の精米機は、主に「かくはん式」「対流式」「圧力式」の3種類に分けることができ、それぞれ特徴や使い方、メリットなどが異なります。ここでは、家庭用精米機について解説するとともに、お米を精米した際に出る「米ぬか」の活用方法もご紹介します。

精米機を使うメリット

スーパーやお米屋さんに行けば精米したお米はすぐ手にいれられるのに、あえて家庭で精米機を使って精米する必要があるの?と思う人もいるかもしれません。家庭用精米機を使うことによるメリットは、以下のようなことがあります。

 

・精米したての美味しいご飯を食べることができる

精米機を使うことの一番のメリットは、食べる分だけの玄米を精米し、精米したてのお米でご飯を炊いて食べることができる点です。そもそも玄米とは、収穫されたお米から籾(もみ)だけを取り除いた状態のお米のことです。その玄米からぬかや胚芽といった部分を除去することを「精米」と言い、精米された状態のお米を白米と呼んでいます。

白米は、精米された瞬間からどんどん表面の酸化が進んでゆくため、時間が経つにつれて味が落ちていってしまいます。また、精米したお米の表面からも水分が蒸発していってしまうため、お米のもちもちとした食感なども失われてしまいます。そのため、家庭でお米を食べるときは「玄米の状態で保存しておいて食べる直前に食べる分だけ精米してから炊く」という方法が一番美味しくお米を味わうことができます。とは言うものの、毎回食べる分だけ精米所で精米したり、お米屋さんに少量ずつ精米したお米を注文したりするのは手間がかかり面倒です。しかし、家庭に精米機があれば、いつでも必要なときにご飯を食べる直前に食べる分だけのお米を精米して炊飯することができるため、精米したての新鮮なご飯を味わうことができます。

 

・自分好みの分つき米に精米できる

お米には、白米と玄米の他にも「3分づき(3分精米)」「5分づき(5分精米)」「7分づき(7分精米)」といった種類もあり、これらのお米のことを「分つき米」と呼びます。これらの「分つき米」は、玄米を「まったく精米されていない状態」、白米を「ぬかと胚芽を全て取り除いた状態=10割精米された状態」としたときに、どの程度米にぬかと胚芽が残っているかによって種類が変わってきます。

それぞれの分つき米には、以下のような特徴があります。

3分づき米…ぬかが30%ほど除去されており、胚芽が残っている状態。見た目も栄養価も玄米に近い状態だが、玄米よりは柔らかく食べやすい。

5分づき米…ぬかが50%ほど除去されており、胚芽が残っている状態。色は白っぽくなり、白米と玄米の中間程度の栄養価がある。

7分づき米…ぬかが70%ほど除去されており、胚芽が一部残っている状態。見た目も味もかなり白米に近い状態。

 

通常、スーパーなどで売っているお米は、白米か玄米かどちらかであることが多く、上記のような分つき米にするにはお米屋さんにお願いしたり、精米所などへお米を持って行き自分で分つき米に精米したりする必要があります。お米の栄養素は、精米されて残った胚乳部分よりも、ぬかや胚芽部分に 多く含まれているのはよく知られています。精米された白米は食べやすく美味しいですが、栄養価の面から見ると、精米されていない玄米のほうが食物繊維やビタミン・ミネラルといった栄養が豊富で優れています。健康の面から玄米を食べたいけれど、玄米の味やパサつき、もさもさとした食感が苦手という人におすすめなのがこの「分つき米」です。特に、7分づき米は味や見た目はほぼ白米と同じであるにも関わらず、食物繊維や鉄分、ビタミンなどの栄養素は白米よりも多く含まれているため、玄米の味や食感になれていない人にもおすすめです。自宅に精米機があれば、白米に精米するだけでなく、好みに合わせた分つき米にすることも可能です。

 

・家族の好みに合った精米率のお米を用意することができる

家族の好みや自分の体調などによって、白米や玄米、分つき米を使い分けたいという場合、スーパーやお米屋さんでそれぞれの種類のお米を買っておかなければならず、経済的ではありません。自宅に精米機があれば、玄米だけ用意しておけば玄米、白米、分つき米を日によってそれぞれ精米して食べることができます。

 

・古米も精米し直して美味しく食べることができる

白米は、精米した瞬間から酸化が始まってゆき、時間が経つと味が落ちたり臭みが出てしまったりします。スーパーなどで買ったお米には賞味期限の記載がなく、カビが生えたり虫に喰われてしまったりしない限り食べることはできますが、美味しくお米を食べられる目安は精米から1ヵ月程度と言われています。

時間が経って味が落ちてしまった古米は、精米機で再度精米にかけることにより、酸化した表面が削れて新鮮さを取り戻すことができます。精米機の種類によっては、「白米みがきモード」「フレッシュモード」などといった名称になっている場合がありますが、この再精米モードがついている精米機ならば、ボタン一つで古米が新鮮によみがえります。

 

・白米を無洗米にすることができる

無洗米とは、通常の精米に残っている「肌ヌカ」が取り除かれ、研ぎ洗いしなくても水を加えるだけで炊飯できるようになっているお米です。最近ではスーパーやコンビニなどで買うこともできる無洗米ですが、無洗米モードがついている精米機を使えば、通常の白米を無洗米にすることも可能です。無洗米は時間がないときに何度もお米を研ぎ洗いする必要もなく、節水にも役立ちます。

精米機の種類と仕組み

このように、使うことによって様々なメリットを得ることのできる精米機ですが、精米機にはいくつかの種類があります。ここでは、精米機の種類とそれぞれの特徴、メリットやデメリットを紹介します。

  • 攪拌(かくはん)式

かくはん式の精米機は、お米をいれるかごの中央に棒やプロペラがあり、

これを回転させることによってお米同士がこすれ合い、その摩擦でお米の表面 を削って精米する方式です。

かくはん式精米機のメリットは、熱が発生しにくいため、精米の際にお米が劣化したり変質したりしにくい点です。また、構造がシンプルでパーツも少ないため、お手入れがしやすいというのもメリットのひとつです。

デメリットとしては、攪拌する際の音が他の方式の精米機と比べると大きく、ややうるさいと感じる人もいる点です。また、攪拌する際にお米同士がぶつかることによって、お米が欠けたり割れたりしてしまうことがあるのもデメリットです。しかし、最近ではかくはん式であってもお米が欠けたり割れたりしにくくする技術を採用している精米機も増えているため、家庭用の精米機ではかくはん式のものが主流になりつつあります。

 

  • 対流式

対流式の精米機は、先述したかくはん式とほとんど同じような仕組みです。そのため、メリットやデメリットもかくはん式と似ています。

かくはん式と違う点は、精米機に入れたお米の重さによって羽や棒の回転数を制御するためのインダーバーという部品がついているかどうかです。精米するお米の量によって攪拌する動きを自動的に調節してくれるため、かくはん式のデメリットである「お米が欠けたり割れたりしやすい」という点が改善されているのが特徴です。その分、かくはん式よりもお値段は高額になりやすいというデメリットはあります。

 

  • 圧力式

圧力式は、精米機の中に投入したお米に圧力をかけながら移動させ、その時にお米同士がこすれ合うことによって表面を削り精米する方式です。

米が割れたり欠けたりすることが少なく、綺麗な状態で精米できることが大きなメリットですが、摩擦による熱が発生しやすいため、精米したお米の温度が高くなってしまうことがデメリットです。また、ある程度の量のお米を入れて動作させる必要があるため、本体の大きさも大きいものが多く、家庭用よりも業務用の精米機で主流になっている方式です。家庭用の圧力式精米機を購入する際は、設置スペースが十分かどうか事前に確認しておくようにしましょう。

精米機の選び方

精米機を選ぶ際、どのようなポイントをチェックして選べば良いのでしょうか。ここでは、家庭用精米機の選び方について説明していきます。

・精米方式から選ぶ

精米機を選ぶ際、まずチェックしたいのが精米方式です。精米機の精米方式は、先述したように「かくはん式」「対流式」「圧力式」の3つに大別されますが、圧力式の精米機は業務用向けになるものが多く、家庭用の精米機を選ぶ場合は「かくはん式」「対流式」のどちらかになることが多いです。

かくはん式の精米機は選択肢も多く、様々な価格帯から選ぶことができます。対流式はかくはん式よりもやや価格帯が高くなる傾向にありますが、家庭用精米機の場合はかくはん式と比較してもそこまで大きな金額の差はありません。

一方、圧力式の精米機は、家庭向けの場合でも精米できる容量が多く、本体の大きさも大きく重量があるものがほとんどです。そのため、金額も高額になる傾向がありますが、家族の人数が多い家庭、一度にたくさんの量を精米したいという場合にはおすすめです。

 

・精米モードから選ぶ

精米機では、玄米から白米にする機能以外にも、分つき米モード、無洗米モード、再精米モードといった機能がついているものもあります。特に分つき米に精米したい人は、好みの精米度に精米できるかどうかチェックしておく必要があります。分つき米は、 3分つき・5分つき・7分つきが基本ですが、中には0.5分ごとに精米度を細かく設定できるタイプの精米機も発売されています。

古米の表層を削る「再精米モード」は、精米機のモデルによっては「白米みがきモード」または「フレッシュモード」といった名称で搭載されている場合があります。古米も美味しく食べたいという人は、再精米モードがついているかどうかも確認しておきましょう。

また、お米を無洗米にしてくれる「無洗米モード」は、白米の表面を磨くことによってぬかを取り除き、研ぎ洗いしなくてもご飯を炊けるようにしてくれる機能です。基本的に、無洗米モードは白米から無洗米にするものが多いですが、中には玄米から無洗米に精米してくれるタイプの精米機もあります。自分や家族の好みなどに合わせた精米モードがついているかどうか、事前にチェックしておきましょう。

 

・容量から選ぶ

一度に沢山の量のお米を精米したい場合は、精米機の精米容量をチェックしておくのも重要です。家庭用の精米機の場合、5合程度まで精米できるものが多いため、家族の人数が多い家庭など一度に5合以上の量を精米することが想定される場合はもっと容量の大きな精米機を選ぶ必要があります。中には家庭用精米機でも1升分を一度に精米できるものもあるので、そのような精米機を探してみるのが良いでしょう。

逆に、一人暮らし~二人暮らしの家庭は、2合程度までの容量のものもおすすめです。1合未満の食べきり量を精米できる精米機もあるので、毎回ご飯を炊く前に食べる分だけ精米したいという人は、少量ずつ精米できるモデルかどうかチェックしておくのがおすすめです。

・お手入れのしやすさから選ぶ

精米機を使うと玄米の表層が削り取られ、ぬかが溜まっていきます。精米機のパーツが多かったり、構造が複雑だったりするタイプだと、ぬかを取り除いたりするといったお手入れの手間がかかってしまいます。家庭用精米機に多いかくはん式の場合は、洗う部品は基本的にふたと回転パーツ、精米かご、精米後のぬかが溜まる容器くらいで、取り外して丸洗いが可能です。一方、圧力式の精米機の場合は、本体が大きく重量もあるうえ、パーツが取り外せないつくりになっているものが多いため、お手入れが煩雑になってしまいます。お手入れのしやすさを重視する場合はかくはん式の精米機がおすすめです。

米ぬかの活用方法

ここまで、精米機の特徴やメリット・デメリットなどを紹介してきましたが、ここからはお米を精米した際に出る「米ぬか」について、またその活用方法などを紹介します。

そもそも「米ぬか」とは、玄米を精米する際に果皮や種皮、籾穀、胚芽といった表層部分(ぬか層)が削られた粉末のことを指します。この米ぬかには、良質のたんぱく質、ミネラル、酵素といった栄養素が凝縮されているため、ただ捨てるだけでなく様々な活用方法があります。精米後はぬか漬けをはじめとする食べ物に活用できるほか、家の掃除などの生活にも役立ってくれる優れものです。

【食べ物に活用する】

■ぬか漬け

「ぬか」と聞けばまず誰もが連想するのがぬか漬けのお漬物ではないでしょうか。自宅でぬか漬けを作るのは大変そうと思われがちですが、一度ぬか床を作っておけば冷蔵庫で保存しておけるため、その後は一日に一回かき混ぜるだけで大丈夫です。先述したように、ぬかには様々な栄養素が豊富に含まれています。自宅にぬか床があれば、好みの野菜を漬けることができるので、ぬかの栄養をたっぷり吸収した美味しいぬか漬けを味わうことができます。

 

ぬか床の作り方

材料

いりぬか 500g

水 600ml

塩 100g

赤唐辛子 2~3本

  • 水を鍋に入れて火にかけ、塩を入れて煮溶かし冷ましておく。
  • 炒りぬかを準備する。精米機から米ぬかを取り出し、ザルに入れる。ボウルの上でザルをよく振って、米ぬかに混ざっている割れた米などを取り除く。ふるいにかけた米ぬかをフライパンに入れ、中火で2~3分から炒りする。焦げすぎない程度で火を止め、冷ましておく。(一度で十分な量の米ぬかが確保できない場合、炒ったぬかは保存容器などに入れて冷蔵庫または冷凍庫で保存しておけるため、精米して米ぬかが出るごとに保存しておいても良い。)
  • 大きめのボウルに炒ったぬかと赤唐辛子を入れ、①の塩水を2回に分けてダマにならないように入れる。その後、全体がしっとりとなるように手でかき混ぜる。
  • 密閉容器に③のぬか床を移し、捨て漬け用の野菜(ぬか床の発酵をうながすために最初に漬けておく野菜)を奥の方へ押し込んでおく。その後、朝晩1回ずつ底の方からよくかき混ぜて、表面をたたいて平らにしておく。
  • 室内に置いたまま2日経ったら、捨て漬け野菜を取り出し、新しい捨て漬け野菜を④と同じように漬け込む。
  • ⑤の作業を数回繰り返し、2~3週間経つと美味しいぬか床の完成です。この後は冷蔵庫に入れて保管するようにしましょう。

 

ぬか漬けにおすすめの野菜と漬け方

・きゅうり…1本まるごとぬか床に入れる。漬けてから5~6時間で食べごろになります。

・大根…10センチくらいの長さに切って皮をむき、縦半分にしてからぬか床に入れる。漬けてから18時間~20時間で食べごろになります。

・なす…1個まるごとぬか床に入れる。漬けてから18時間~20時間で食べごろになります。

・にんじん…10センチくらいの長さに切って皮をむき、縦半分にしてからぬか床に入れる。漬けてから丸1日以上で食べごろになります。

・白菜…4つ割りにしてしっかりと水洗いをし、葉を1枚ずつ広げて根本に塩を振る。保存容器やジップロックなどの保存袋に隙間なく入れてから昆布をのせ、密閉して一晩おいておきます。一晩経ったら白菜から水分が出ているので、水気を絞ってから葉を広げ、ぬか床に入れます。この時、根元を中心に葉と葉の間にもしっかりとぬかを塗りこむようにして漬け込みます。漬けてから半日~1日で食べごろになります。

 

ぬか漬けにおすすめの野菜以外の食材と漬け方

・チーズ…発酵食品であるチーズは、同じく発酵食品であるぬかとの相性が良く、ぬか漬けにするとコクが増してさらに美味しく食べることができます。プロセスチーズやカマンベールチーズ、モッツァレラチーズなど、好みのチーズをぬか床に入れ、2日~4日経ったら食べごろになります。

・豆腐…水切りをした豆腐をぬか漬けにすると、チーズのようにクリーミーで濃厚な味わいを楽しむことができます。

木綿豆腐をキッチンペーパーに包み、重しを載せて数時間水切りをします。しっかりと水気が切れたらぬか床に入れ、2日ほど経ったら食べごろになります。

・ゆで卵…ゆで卵をぬか漬けにすると、程よい塩気が染み込み、ご飯のおかずにもお酒のおつまみにもなる一品になります。

卵を好みの固さに茹で、氷水で冷やして殻をむきます。水気をしっかりと拭き取ってからぬか床に入れ、1日ほど経ったら食べごろになります。

 

■他の食材にプラスして食べる

様々な栄養がたっぷりつまった米ぬかは、ぬか床にする以外にも積極的に摂っていきたい食材です。米ぬかは、そのまま状態だとにおいや味にくせがあるため、火を通してから料理に使うのがおすすめです。フライパンで油などをひかずにから炒りして「炒りぬか」にすれば、きなこのような香ばしい味わいになるため、様々な料理にプラスして使うことができます。

 

・ヨーグルトに混ぜる

健康のために毎日ヨーグルトを食べているという人も多いかと思いますが、米ぬかをプラスすれば、さらに栄養バランスの良い一品になります。炒ったぬかはきなこのような甘みと香ばしさがあるため、ヨーグルトに適量混ぜると手軽に美味しく食べることができます。

 

・米ぬか入りバナナシェイク

フルーツや野菜をシェイクに炒りぬかを混ぜるのも、手軽に米ぬかを食べられる方法です。ミキサーに凍らせたバナナと牛乳または豆乳に炒りぬかを適量入れ、好みでハチミツを加えたらなめらかになるまで攪拌します。

バナナなどのフルーツを入れたシェイクだけでなく、野菜を加えたスムージーなどに炒りぬかを加えても、手軽に栄養価をアップさせることができるため、朝食にもおすすめです。

 

・ふりかけ

手作りのふりかけに米ぬかを加えるのも、手軽に米ぬかを食べられる方法の一つです。

フライパンに米ぬかを入れて炒め、色が変わってきたら鰹節、青のり、いりごま、砂糖、塩を加えて炒っていきます。好みでちりめんじゃこやシラス、干しエビなどを加えても美味しいふりかけになります。作ったふりかけは、冷ましてから密閉容器に入れて冷蔵保存しておけば日持ちもするため、一定量作っておけば家での食事はもちろん、お弁当などにも使うことができます。

 

・味噌汁に入れる

普段飲んでいるお味噌汁に炒りぬかを入れるだけで、栄養価がアップしたお味噌汁になります。いつも通りにお味噌汁を作ったら、最後に炒りぬかを振りかけるだけで完成するため、とても手軽に米ぬかの栄養を摂ることができます。炒ったぬかを入れると香ばしさもプラスされ、いつもとはひと味違う味わいを楽しむことができます。

 

・ハンバーグ

ハンバーグを作るとき、つなぎにパン粉を使うことが多いですが、このパン粉の代わりに炒りぬかを使ってハンバーグを作ることもできます。作り方は、通常のハンバーグを作る手順と同じで、パン粉を米ぬかに変えて通常通りに材料を混ぜて焼くだけです。普通のハンバーグと比べて味も食感もほとんど変わらないため、米ぬかの香りや味わいがちょっと苦手という人にもおすすめです。また、パン粉よりもヘルシーで栄養価の高い米ぬかを使ったハンバーグは、好き嫌いの多い小さなお子さんにもおすすめです。

 

・クッキー

クッキーを作る時に小麦粉の一部を米ぬかに変えると、香ばしくサクサクとした歯触りになります。米ぬか自体に甘みがあるため、砂糖を控えめにするなどの工夫をすれば、ダイエット中のおやつや小さなお子さんにも安心して与えられるおやつになります。

 

・パウンドケーキ

クッキーと同じく、小麦粉を米ぬかに変えることで、ケーキを作ることもできます。米ぬかを使ったケーキは通常の小麦粉で作るよりも膨らみにくいという特徴があるため、スポンジケーキやシフォンケーキやといったケーキよりも、パウンドケーキなどに使うのがおすすめです。パウンドケーキの場合でも、よりふわっとした食感に仕上げたい場合は、ベーキングパウダーを加えて焼くとふんわりとした仕上がりになります。小麦粉を使わないヘルシーで栄養価の高い米ぬかパウンドケーキは、アレルギーのあるお子さんへのおやつにもぴったりです。

 

・あく抜きとして

スーパーなどでたけのこを買う時に、米ぬかに入って売られているのを見たことのある人も多いのではないでしょうか。たけのこが米ぬかと一緒に売られているのは、たけのこをゆでる際に米ぬかと一緒にゆでると、あく抜きの効果があるためです。これは、米ぬかに含まれるカルシウムが、たけのこのあくに含まれるシュウ酸と結びつき、えぐみを感じさせない成分に変化させる作用によるものです。また、米ぬかにはたけのこのうま味を引き出して柔らかくする成分も含まれているため、生のたけのこをゆでる時には米ぬかと一緒に茹でると、美味しいたけのこ料理に使うことができるようになります。

【身の回りの生活に活用する】

先述したように色々なメニューに活用できる米ぬかは、食べるだけでなく身の回りの様々な場面においても活躍してくれる優れものです。ここでは、生活に役立つ米ぬかの活用法を紹介します。

・食器やフライパンの油汚れに

米ぬかは、油汚れを落とすのに使うと効果的です。普段使っている台所用洗剤の代わりに、油汚れのついた食器やフライパンなどふりかけてスポンジなどでこすると、米ぬかが油を吸い取ってしっかりと落としてくれます。

洗剤の代わりに米ぬかを使うと、環境にも優しくエコなだけでなく、洗剤による手荒れの心配もありません。肌が弱く荒れやすいという人にもおすすめの活用方法です。

 

・フローリングや柱、家具の掃除に

ぬか袋(木綿の袋に米ぬかを入れたもの)を濡らして固く絞り、フローリング床や柱、家具などを拭くと、汚れを落とすと同時にツヤを出すことができます。米ぬかに含まれる天然の油分は、汚れを落とすと同時にワックスの役割をしてくれる効果もあります。薬剤を使わなくてもお部屋を綺麗にできるため、赤ちゃんやペットのいるお家でも安心です。

 

・畳掃除に

上記のぬか袋は、フローリングだけでなく畳のお掃除にも使うことができます。畳を掃除機、乾拭きで掃除したあと、畳の目に沿ってぬか袋でなでるように拭きましょう。米ぬかの油分が畳に染み込み、美しいツヤが出るようになります。

 

・お肌の美容に

ドラッグストアなどで、「米ぬか石鹸」「米ぬかパック」といった米ぬかが使われた化粧品を見かけたことのある人もいるかもしれません、米ぬかにはビタミンをはじめ、美容効果のある様々な栄養や成分が含まれています。

上述した「ぬか袋」は、お掃除だけでなくお肌を美しくしてくれる美容効果も期待できます。ガーゼやシルクの袋にいれたぬかで顔や身体を洗うと、お肌の古い角質と汚れを落とし、しっとりツヤツヤとした肌にしてくれます。

また、米ぬかと小麦粉、水を混ぜてペースト状にすると、「米ぬかパック」を作ることができます。洗顔後の肌に米ぬかパックを塗り広げ、数分置いてから洗い流します。米ぬかに含まれる成分により、肌のターンオーバーを促したりシミを防いで透明感のある肌へ導いたりしてくれる効果を期待できます。

 

・肥料に

栄養豊富な米ぬかは、ガーデニングや農作物を育てるときの肥料として使うのもおすすめの活用方法です。ただし、発酵されていない米ぬかをそのまま土や畑にまいてしまうと、肥料として効率よく植物や農作物に栄養を与えられないうえ、逆に有害な影響を与えてしまう可能性があるため注意が必要です。そのため、米ぬかを肥料として使いたい場合は、あらかじめ発酵させた「ぼかし肥料」にしてから土にまく必要があります。このぼかし肥料は、米ぬかの他に油かす、魚粉、骨粉、鶏糞といったといったものを材料にして、発酵菌を混ぜて作ります。自宅でガーデニングをしている人や、自作の野菜を作っている人におすすめの活用方法です。

ツインバードの精米器

コンパクト精米器 精米御膳 MR-E751W

精米したてのお米をおうちで毎日楽しめる、「コンパクト精米器 精米御膳 MR-E751W」。静音設計なので、集合住宅や夜間でも気軽にお使いいただけます。選べる3つの精米モードを搭載し、「白米みがきモード」を使えば、精米されて日が経った古米も表面の酸化部分がみがき落とされ、精米したてのおいしさに近づきます。使いやすいアナログダイヤルで、操作もかんたん。精米かごなどは水洗いができ、衛生的です。