スチームオーブンレンジを使った家事ラク術

おうち時間増加により家のことに目が向くようになったいま、家事が楽になる家電を活用しよう!

コロナ禍が長引く昨今、仕事ではリモートワークで在宅勤務することが増えたり、プライベートでは外食や遊びに行くことが減っておうち時間が増えたりしたという人は多いのではないでしょうか。

そして、家族がいる家庭の場合、家にいる時間が増えたのは自分だけでなく、パートナーや子供も自宅で過ごすことが増えたという人がほとんどかと思います。そうなると、やはり大変になるのは家事の手間が増えること。家族が家にいる時間が増えると、掃除やお洗濯も増えて大変なことに加え、特に食事の準備に悩まされるようになったという声が多くなりました。食事を毎日三食用意するのは、作るのはもちろんですがメニューを考えるのもとても苦労するものです。

そんな中、時間を有効に使って家事ができるような家電が増えてきています。「ほったらかし家事」や「ほったらかし家電」なんていう言葉を耳にする機会も多くなってきました。お料理は焦げたり火の心配があったりするから、ほったらかしは無理なのでは…と思われますが、最近注目を集めている「スチームオーブンレンジ」ならほったらかし調理ができるものが多く、時間を有効に活用できるのです。

 

 

幅広い料理が作れるスチームオーブンレンジの基本機能

スチームオーブンレンジとは、食品をあたためるレンジ機能、食材を焼いて加熱するオーブン・グリル機能などの他に、スチームで調理できる機能が付加されたオーブンレンジです。ここでは、スチームオーブンレンジの基本機能をご紹介します。

あたため機能

電子レンジについているあたため機能は、マイクロ波を食品に照射して食品内部に含まれる水分の分子を振動させ、食品をあたためるという仕組みを使っています。電子レンジを購入する際、あたため機能にはワット数が表示されています。電子レンジで使用されるワット数とは、料理を温めるのに必要なエネルギーの大きさを表す数値です。ワット数が高ければ高いほど食品をあたためるエネルギーが大きいため、同じ量の同じ食品をあたためる場合でも、ワット数の数値によってかかる時間が変わってきます。日本の電子レンジは500W〜700Wのものが多く、冷凍食品の多くには温め時間が500Wで〇分、600Wで〇分といった具合に表示されています。少しでも早く冷凍食品などあたためたいという人は、高いワット数を設定できるものを選ぶのが良いでしょう。また、電子レンジには、食品をよりムラなく美味しく温めるために色々なセンサーが搭載されています。センサーには主に「重量センサー」「湿度センサー(蒸気センサー)」「赤外線センサー」の3種類があり、それぞれ特徴が違います。重量センサーは、レンジ庫内に入れた食品の重量を測定し、その重さから加熱時間を計算する機能に用いられています。「湿度センサー(蒸気センサー)」は、あたための最中に食品から出る水蒸気を測定して加熱時間を計算する機能に用いられています。「赤外線センサー」は食品の表面温度を測定し加熱時間を計算する機能に用いられています。食材そのものの温度が測定されるため精度が高く、その食品に適したあたため時間を計算してくれます。最新のスチームオーブンレンジはこの「赤外線センサー」を搭載しているものが多く、赤外線センサーと他のセンサーを組み合わせたものを搭載しているモデルもあります。

オーブン機能

多様な料理に対応できるオーブン機能には、各メーカーこだわりの調理機能が搭載されているものが多く発売されています。最新のスチームオーブンレンジには、家庭でもレストランで食べられるような本格的なメニューを作れるオーブン機能が備わっているものもあります。オーブンの最高温度は、モデルによって200~350℃程度とかなり幅があるので、頻繁にオーブンを使う予定のある人は、最高温度が何度まであるのかチェックしておきましょう。特にケーキなどのお菓子作りやパン作りは高温で焼き上げることが必要になるため、お菓子作りやパン作りが趣味という人には重要なチェックポイントです。250℃程度であればだいたいの料理を作れるので、オーブンレンジを買う際は最高温度が低すぎないか注意しましょう。オーブン機能と似て非なるものに、「グリル機能」があります。予熱をしてレンジ庫内の温度を上げ、一定の温度で食材の中まで加熱するオーブン機能と違い、グリル機能は食材の表面をヒーターからの熱で直接加熱する調理方法です。そのため、焼き魚や薄い肉料理、野菜のグリル焼きなどはこのグリル機能での調理がおすすめです。

スチーム機能

スチームオーブンレンジに搭載されているのが、「あたためる」「焼く」という基本的な調理法以外に、水蒸気で「蒸す」という機能です。スチーム機能で調理した料理は、余分な油分や塩分が落とされてヘルシーに仕上がるため、健康志向が高まっている近年、特に人気を集めています。スチームオーブンレンジに搭載されているスチーム機能は、主に「簡易スチーム式」、「タンク式」と「過熱水蒸気式」に分かれています。簡易スチーム式は、レンジ庫内にあるカップや角皿に水を入れ、それを加熱して発生させた水蒸気で食材を加熱する仕組みです。通常の蒸し器と同じ仕組みの加熱方法なので、茶わん蒸しやプリンといった蒸し料理を作りたい人に向いています。

「タンク式」は、給水タンクがスチームオーブンレンジに内蔵されており、そのタンク内の水を加熱し沸騰させることでオーブンレンジ内に水蒸気を発生させるスチーム方式です。スチーム力としては、他の方式とは比較にならないほどのパワーを発揮するのが特徴です。高性能であるがゆえ、簡易スチーム式と比べて高価格帯のものが多いですが、本格的なスチーム料理を楽しみたい場合はタンク式がおすすめです。

「過熱水蒸気式」は、水蒸気で「焼く」という調理もできるのが特徴です。通常、水蒸気は水が加熱されて発生する気体のため、100℃以上になることはありません。しかし、過熱水蒸気式のオーブンでは、いったん水を沸騰させて100℃の水蒸気を発生させ、さらにそれを加熱してより高温の水蒸気(300℃以上)を発生させるという仕組みで過熱水蒸気を発生させています。そのため、短時間ですばやく食材の内部まで火が通り、しかも食材の乾燥を防いで調理できるため本格的なメニューを家庭で楽しめるようになります。

スチームオーブンレンジでの家事ラク術

スチームオーブンと聞くと、通常のあたためやオーブン機能のほかに蒸し料理をするためのものというイメージが強く、あまり家事の時短にはならないのでは?と思う人もいるかと思います。しかし、最新のスチームオーブンレンジは、「焼く」「煮る」「蒸す」「揚げる」という多様な調理法で料理ができるうえに、いわゆる「ほったらかし家事」ができる家電としても活躍してくれるのです。

 

温度の違う食材を同時に調理

上述したように、最新モデルのスチームオーブンレンジには精度の高い赤外線センサーが搭載されているため、温度の異なる食材を同時に調理することができます。たとえば、冷凍・冷蔵・常温の食材を同時にオーブンに入れてもちょうど良い焼き加減に調整してくれるため、お肉とお魚、野菜のメニューを一気に調理したりすることもできます。

 

二品を同時に調理

容量が大きいスチームオーブンレンジには、天板を二段入れてオーブン調理できるタイプもあります。そのようなモデルの中には、上段ではオーブン調理、下段では食品のあたためといった使い分けを同時にできるものもあり、時短家事に役立ってくれます。

 

火加減を自動調整でほったらかし調理

「ほったらかし料理」というと煮込み料理をイメージする人が多いかと思いますが、実際に作ってみると食材を煮立たせたあと弱火でコトコトと煮込んだり、焦げ付かないように火加減に注意したり…と、およそ「ほったらかし」とは言えないのが実態です。しかし、スチームオーブンレンジの中には、ワンボウルでほったらかし料理ができるものもあります。耐熱ボウルに食材と調味料を入れてボタンを押せば、分量を見分けて加熱時間を調整してくれるため、手軽に本格的な煮物も楽しめます。さらに、火加減を自動調整してくれる機能が搭載されているものもあるため、強火で煮立たせてから弱火でコトコト煮る、という過程も自動でおまかせできてしまいます。お鍋が吹きこぼれたり焦げ付いたりする心配もないので、ほったらかし調理をしている間に他の家事をしたり仕事をしたりできるため、時間を有効に活用できるようになります。

スチームオーブンレンジでの調理例

スチームオーブンレンジといえばヘルシーな蒸し料理が得意、というイメージがありますが、「蒸す」という調理法だけでなく「焼く」「煮る」「揚げる」と多様な調理法で料理をすることが可能です。ここでは、具体的にスチームオーブンレンジでどのような料理を作れるかご紹介します。

 

焼きそば

炭水化物もタンパク質もビタミンも一度に摂れる焼きそばは、忙しいときに重宝するメニューです。しかし、家族の人数が多いと普通のフライパンでは家族全員の分量を作るのが難しく、何回かに分けて作らなければならないため、手間もかかり洗い物も増えて面倒なこともあります。スチームオーブンレンジなら、天板に中華麺、野菜、お肉を順番に並べてボタンを押し、調味料を混ぜるだけで焼きそばの完成です。油でべたつきがちな焼きそばも、スチーム加熱なら野菜はシャキシャキに、麺はもっちりと仕上がります。天板で完成するので、そのまま食卓に天板ごと出して家族で取り分ければ、各自のお皿に盛る手間も省けて楽ちんです。

 

パスタ

焼きそば同様、炭水化物と同時にタンパク質もビタミンも摂れるパスタは、忙しいときに食卓への登場回数が多くなりがちなメニューです。通常の作り方だと、麺をゆでている間にソースを作る必要があるため、麺のゆで時間を逆算してソースを作りながらも麺をゆでているお鍋が吹きこぼれないように注意したり…と、かなりあわただしくなってしまいます。

そんな「ほったらかし」とはおよそ対極にある料理の代表とも言えるパスタも、スチームオーブンレンジのレシピならほったらかし調理が可能になります。

耐熱性のボウルに水とパスタ、調味料を合わせたものを入れ、その上にお肉や野菜などの具材を載せます。ラップをふんわりとかけて加熱し、最後にボウルを底からかき混ぜれば美味しいパスタの完成です。

 

肉じゃが

家庭料理の代表でもある肉じゃがは、通常ならお肉を油で炒めたあとに野菜を入れて炒め、だし汁で煮て火を通し、入れる順番に気を付けながら調味料を加え、火加減に注意しながら落し蓋をして煮込み、味を染み込ませる…という過程を踏んで調理しなければならず、意外と手間がかかるうえに味付けが難しい料理の代表ともいえます。そんな肉じゃがも、スチームオーブンレンジのレシピならワンボウルでできてしまうお手軽なメニューになってしまいます。

耐熱ボウルに肉、にんじん、じゃがいも、玉ねぎの順に載せていき、最後に合わせた調味料をかけてラップをし加熱すれば完成です。スチームの力でじゃがいもはほくほく、野菜にも味が染みた肉じゃがになり、お鍋で手間をかけてつくったものと遜色ない味になります。合わせ調味料をめんつゆなどで代用すればさらに手間も省けて手軽に作ることができます。

 

サラダチキン、ローストビーフ

低温調理機能が搭載されているスチームオーブンレンジなら、火加減の難しいローストビーフやサラダチキンなどもほったらかしで作ることができます。調味料で下味をつけたお肉をレンジにいれて低温調理のボタンを押すだけで、火加減などの心配をすることなくほったらかしで美味しく仕上がります。スチームで加熱するので、中まで火が通りながらも旨味が逃げることなくしっとりとした仕上がりになり、自宅にいながらレストランでしか食べられないような味を気軽に楽しむことができます。

 

蒸しパン

スチームオーブンレンジがあれば、場所を取る蒸し器やせいろがなくても手軽に蒸しパンを作ることができます。材料を混ぜてからカップに入れてスチームで蒸すだけで完成するので、おやつや朝食にもぴったりです。蒸し器やせいろで蒸す場合は、お湯を強火で沸騰させてから火加減を調整して蒸さなければいけませんが、スチームオーブンレンジで作ればボタンを押したあとはほったらかしで大丈夫です。

 

このように、スチームオーブンレンジを活用すれば手軽なワンボウルメニューから家庭料理、本格的な凝ったメニューまで、幅広い料理を簡単に作ることができます。料理好きで凝ったメニューを作る人が使いこなす家電というイメージの強かったスチームオーブンレンジですが、忙しい人ほどほったらかし家事に役立ててほしい家電でもあるのです。

ツインバードのスチームオーブンレンジ

スチームオーブンレンジ(DR-F871W)

せいろ蒸しの仕組みからヒントを得た上下から包み込むWスチームで食材をしっとりと蒸し上げ、これまでにない美味しさを実現。低温調理も可能で、上下から包み込むように蒸気によって均一に加熱するのでパサつきのない食感をお楽しみいただけます。オーブンモードでは、使用するヒーターを下・上下・上※から選べ、本格調理が可能な250℃まで対応しており、幅広い料理を楽しむことができます。また、複雑で使いづらい料理名毎の自動メニューをなくし、調理方法を「蒸す」「低温調理」「煮込む」「揚げる」に集約。直感的な操作が可能で、普段の暮らしの中で気軽に美味しい料理を楽しむことができます。

※70℃~250℃を選択後、予熱「なし」を選択した場合のみ設定可能です。