酒燗器
Scene of Life vol.017 松本伸一さん
ツインバード社員がお客様のお宅を訪問してお話を伺うこの企画。第17回目は新潟県新潟市の株式会社幻の酒で代表取締役を務める松本伸一さんです。
インタビュー:國武隆生
新潟県の地酒を世界に広めるため、日々さまざまな取り組みをされている松本さん。取材当日も発売したばかりの日本酒を手に、お酒づくりにまつわるお話をたくさんしてくださいました。
日本酒の楽しみ方は、これからもっと広がるはず。
日本酒は、ぬるめの燗にすると素の姿が現れるんです。
日本酒は冷でもお燗でも楽しめるものですが、お酒本来の味わいを楽しむなら、ぬるめの燗にするのがおすすめです。この酒燗器だったら「人肌燗」のところですね。米の味、舌ざわり、香りがはっきりと出るので、そのお酒がどんな特徴を持っているのかを知ることができます。私のようなお酒に携わる仕事をしている人間にとっては、そのお酒の素の姿を知っておくことはとても大切なこと。お客様に日本酒をご紹介するとき、好みに合わせたものをご提案できるようになりますから。いまでは、お酒の味を覚えるのを兼ねて、酒燗器で「人肌燗」にしたお酒を味わうのが習慣になっています。
この酒燗器、お酒好きのツボをとらえていますね。
私が代表を務める「幻の酒」では、新潟でつくられたお酒を全国に広めることを使命として掲げ、インターネットでの販売や地酒のプロデュースなどを行っています。どうすればお酒の魅力が伝わるか。私は、お燗がもっと手軽にできれば、日本酒の楽しみ方はもっと広がるはずだと思っています。でも、お燗って準備や後片付けに手間がかかるんですよね。お酒を楽しむときって、面倒なことはできるだけしたくない。この酒燗器は、器にお酒を入れ、つまみを好みの温度に合わせるだけっというのが最高ですね。容量もちょうどいい。使う度に、お酒好きのツボをとらえている製品だなと感じます。