ハンディースチーマーの選び方のポイント

【この記事ではこんなことが分かります】

・ハンディースチーマー・アイロンの種類

・ハンディースチーマーの選び方のポイント

・ハンディースチーマーかスチームアイロン結局どっちを選べばいいの?

ハンディースチーマー・アイロンの種類

お洋服のシワ取りに、サッと取り出せて活躍するハンディースチーマー。最近では、大きさや重量、形状、機能も様々な種類のハンディースチーマーが登場しており、幅広い価格帯から選ぶことができます。機能も多様化しているため、スチームアイロンとの違いが分からない…という人もいるのではないでしょうか。ここでは、ハンディースチーマー・スチームアイロン・両方の機能を兼用しているモデル、それぞれの機能と特徴を紹介します。

 

【ハンディースチーマー】

ハンディースチーマーは、「衣類スチーマー」や「ハンディアイロン」とも呼ばれるもので、コートや衣類をハンガーにかけたままスチームを当ててシワ伸ばしができる家電です。アイロンのようにプレスはせずにハンガーにかけたまま衣類にスチームを当てるため、お洋服がふんわりと仕上がるのが特徴です。シャツの細かい部分までをパリッと仕上げたりするのにはあまり向いていませんが、軽いシワをサッと取りたいときや、立体的なフリルやドレープ、プリーツなどの形をふんわりと整えたりするのに適しています。また、コートやジャケット、セーターやニット素材のお洋服といった、通常のアイロンがけがしにくい衣類のシワ取りにも活躍してくれます。

その他にも、お洋服やコートにスチームをかけることによって脱臭効果も期待できます。食べ物やタバコなど、臭いが気になっても洗濯しにくいコートやニット類などを脱臭したい時にも便利です。

スチームアイロン】

スチームアイロンは、通常のアイロンに給水タンクがついており、タンクの水を高温で蒸発させることによってスチームを出しながらアイロンがけをすることのできるアイロンです。現在発売されているアイロンには、このスチーム機能がついているものがほとんどです。

スチームアイロンは、アイロン台を使ってプレスしながらシワを伸ばしていくので、コットン100%のシャツをパリっと仕上げたりするのに向いています。ワイシャツの襟周りやボタン周り、カフス周りなどをくまなくピシッと伸ばしたい時や、センタープレスパンツの折り目をしっかりとつけたい時などに活躍します。

また、スチームアイロンはハンディースチーマーと比べて給水タンクの容量も大きい傾向にあり、その分たくさんのお洋服にアイロンをかけることができます。給水タンクの容量が多い分、スチーム噴射も長く続くため、カーテンやテーブルクロスといった面積の広いものにアイロンがけをする必要がある場合にも向いています。

【兼用タイプ】

最近では、ハンディースチーマーもアイロンも多機能化が進んでいます。「アイロン台でプレスできるハンディースチーマー」や、「ハンディースチーマーとしても使えるアイロン」といった兼用タイプのものも発売されており、両者の境目が曖昧になってきていると言えます。

兼用タイプのメリットは、ハンディースチーマーの手軽さとスチームアイロンのしっかりとシワ取りができる部分を兼ね備えている点です。ただし、自分の手持ちのお洋服や生活スタイルによって、どちらの機能をより頻繁に使うかをしっかり考えてから選ぶのがおすすめです。兼用とはいえ、ハンディースチーマーとアイロンのどちらの機能をより頻繁に使うかによって使い勝手は変わってきます。

ハンディースチーマーの選び方のポイント

家電量販店へ行ったり家電通販サイトを見てみたりすると、たくさんの種類のハンディースチーマーがあって、どれを選べば良いかわからない…と悩んでしまう人もいると思います。ここでは、ハンディースチーマーを購入する際、どのようなポイントから選べば良いかチェックポイントをご紹介します。

 

重量

ハンディースチーマーは、片手で本体を操作してスチームを当て、もう一方の手で服のシワを伸ばしていく必要があります。そのため、本体があまり重いとハンディースチーマーを持つ手が疲れてしまう可能性があります。特に女性の方は、なるべく重量が軽いものを選ぶのがおすすめです。

また、重量は給水タンクに水を入れたあとの重さも関係してくるので、給水タンクの容量もチェックしておきましょう。

 

水タンク容量

ハンディースチーマーの水タンク容量は、全体の重量にも影響してきます。本体が軽量なものでも水タンク容量が大きければ、水をたくさん入れるとその分重くなります。水タンク容量が少なすぎてもすぐにスチームが無くなってしまって何度も給水しなければなりませんが、容量が大きい場合も水を入れたときの重量も考えて選ぶようにしましょう。

 

スチーム量

お洋服のシワをしっかり伸ばすには、スチームの量が重要です。スチームが十分に噴射されないと、綺麗にシワを伸ばすのに時間がかかってしまうだけでなく、何度もボタンを押すなどの操作をしなければならないため、手が疲れてしまうこともあります。

ハンディースチーマーのスチーム量は、毎分平均何グラムかという目安で測ることができます。また、モデルによってスチーム持続時間も異なるため、毎分のスチーム量とスチーム持続時間の両方をチェックして選ぶようにするのが良いでしょう。

 

スチーム持続時間

スチームの量とともにチェックしておきたいのが、スチームの持続時間です。カーテンなどの面積の広い大物にスチームをかけるときや、何枚ものお洋服に連続してスチームをかける場合は、スチームの持続時間も大切です。持続時間があまりにも短いと、何度も水タンクに給水する必要があったり、何回もスチームを噴射する操作をしたりしなければなりません。水タンクの容量とともに、スチーム持続時間も事前にチェックしておきましょう。

本体の形状

ハンディースチーマーには、様々な形状があります。衣類に対して縦向きにスチームをかける形状のものが一般的ですが、横向きにもかけられるものもあります。縦向き・横向きどちらにもスチームをかけられると、襟元やフリルなどの細かい部分から、前身頃部分や後身頃部分といった面積の広い部分にまでしっかりとスチームを当てることができます。

また、ハンディースチーマーには自立式タイプのものと、台座つきのものがあります。台座つきのものはプレス機能がついているハンディースチーマーに多いのですが、手軽さでいえばどこにでも置ける自立式タイプのほうが便利といえます。

 

コードの有無

使いやすさという点から見ると、コードの有無も重要なポイントです。コードレスのハンディースチーマーはあまり種類が豊富ではないのが現状ですが、やはりコードレスは場所を選ばずにサッとお洋服のお手入れができるのでとても便利です。ただ、コード付きのモデルのほうが安定して電力を供給できるというメリットもあります。コード付きのハンディースチーマーを選ぶ場合は、コードの長さもチェックするようにしましょう。コードの長さがしっかりあるほうが本体を動かしやすく、スムーズに作業することができます。

 

立ち上がり時間

電源を入れてからスチームが出始めるまでの「立ち上がり時間」も、チェックするべきポイントです。ハンディースチーマーは特に忙しい朝の時間帯に使う時も多いので、立ち上がり時間が短いほうが時間を有効に使えます。新しい機種のものは30秒以内ですぐにスチームを当てられるものもあるので、忙しい人は立ち上がり時間にも注目して選ぶのがおすすめです。

 

プレス機能の有無

ハンディースチーマーのメリットは、ハンガーにかけたままシワをさっと伸ばせることですが、アイロン台を使い隅々までしっかりとシワを伸ばせるのはスチームアイロンならではのメリットです。最近では、ハンディースチーマーにアイロンプレス機能がついた一台で二役をこなせるタイプの機種も増えてきています。アイロンを持っていないので両方の機能が使えるタイプが欲しいという人にはおすすめです。

ただし、プレス機能がついているタイプのものはスチームの噴射量が少なくなる傾向にあります。衣類スチーマーかアイロンの機能のどちらをより頻繁に使うかを考えて選ぶようにしましょう。

 

温度設定ができるかどうか

ハンディースチーマーの中には、通常のアイロンと同じくスチームの温度を設定できるモデルもあります。特にシルクをはじめとして、ウールやカシミヤ、アクリルなどのニットといったデリケートな素材のお洋服は、高温のスチームを当てると変色や縮みの原因となってしまいます。

温度設定が可能なハンディースチーマーは、高温(180〜210℃)・中温(140~160℃)・低温(80~120℃)と三段階に分かれているものが多くあります。デリケートな素材のおしゃれ着にハンディースチーマーを使うことが多いという人は、温度設定ができるかどうかというポイントにも注目して選ぶようにしましょう。

ハンディースチーマーかスチームアイロン結局どっちを選べばいいの?

ここまで、ハンディースチーマーとスチームアイロンの特徴、またハンディースチーマーを選ぶときのポイントなどをご紹介してきましたが、結局どっちを選べば良いの?と思っている人もいると思います。どちらにもそれぞれメリット・デメリットがあるため、自分の手持ちのお洋服や生活スタイルなどに合わせて選ぶのがおすすめです。

【ハンディースチーマーを選んだほうが良い人】

・お出かけ前や帰宅後に、サッとシワ取りをしたい人

アイロン台を出す必要がなく、気軽に取り出せるのがハンディースチーマーの魅力です。お洋服のシワを完全に伸ばすというよりも、お出かけ前にちょっと気になる部分をサッとシワ伸ばししたり、お仕事から帰ってきたあとにスーツやジャケットなどについたシワを取ったりしたいという人に向いています。

立体的なフリルやプリーツのおしゃれ着やニット類などのケアをしたい人

繊細なフリルや立体感のあるドレープ、細かなプリーツなど、アイロンではシワ伸ばししにくいおしゃれ着が多い人にはハンディースチーマーがおすすめです。

ハンディースチーマーは、アイロンのようにプレスしないため、お洋服がふんわりと仕上がるのが特徴です。フリルやドレープ、プリーツといった立体的な装飾はアイロンがけするとふんわり感がなくなってしまったり、潰れてしまったりする可能性もあります。このようなおしゃれ着をお手入れしたいという人は、ハンディースチーマーのほうがおすすめです。

頻繁に洗えないコートやスーツ、ニットなどの脱臭をしたい人

ハンディースチーマーは、頻繁に洗えないお洋服の脱臭をしたい時にも便利です。自宅ではなかなか洗えないコートやスーツをはじめ、頻繁にお洗濯をすると縮んだり傷んだりしてしまう可能性のあるニットなどは、臭いが気になる時にはなるべくお洗濯せずにケアしたいものです。ハンディースチーマーなら、スチームをたっぷり当てるだけでお洋服の繊維についた臭いのもとを水蒸気と一緒に蒸発させてくれるため、お洗濯することなく脱臭ケアをすることができます。

旅行先や出張先でもお洋服のケアをしたい人

ハンディースチーマーは小型で持ち運びしやすいタイプのものもあるので、旅行先や出張先などでもお洋服のケアをしたい人には向いています。普段から出張が多い人でも、コンパクトなハンディースチーマーなら邪魔にならず持ち運びできます。出張先などでスーツを着る機会が多い人は、旅先でもスーツのシワを気にすることなくいられるので重宝します。

 

【スチームアイロンを選んだほうが良い人】

一度にたくさんの洗濯物にアイロンをかけたい人

給水タンクの容量も多く、スチームの持続時間も長いスチームアイロンは、一度にたくさんの洗濯物にアイロンがけをしたい人に向いています。家族の人数が多く、週末にまとめてアイロンがけをすることが多いという人などはハンディースチーマーよりスチームアイロンのほうが使いやすいと言えるでしょう。

綿100%のシャツなど、パリッと仕上げたい服が多い人

スチームアイロンは、綿100%のシャツやワイシャツなどのお洋服を隅々までシワなくパリッと仕上げてくれるのが特徴です。ハンディースチーマーだと、襟元やボタン周り、カフス周りやシャツの裾まではしっかり伸ばすのが難しい一方、スチームアイロンならば隅々までシワなく仕上げることができます。仕事用のワイシャツをクリーニングに出すことなく、家で仕上げたいという人にもスチームアイロンの方がおすすめです。

ツインバードのハンディースチーマー

衣類をハンガーにかけたまま簡単にシワ伸ばし。パワフルなたっぷりスチームでシワもニオイもサッとリセットします。便利なフリーアングルでタテ、ヨコ、ナナメ、姿勢が変わっても、安定してスチーム掛けができます。